なぜ椿のお寺・伝香寺が身近な心の拠り所なのか

奈良編
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奈良県奈良市にある、椿が有名なお寺・伝香寺。

このお寺は、身近な心の拠り所としておすすめできます。

その理由は、まずこのお寺には庶民の味方であるお地蔵様、「はだか地蔵」が安置されているからです。そして、お寺そのものも幼稚園の中にあり、親しみやすく身近な存在として感じられます。

今回は、そんな伝香寺の境内の様子についてご紹介しましょう。

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幼稚園が境内?!伝香寺概要

息子を弔うために建てられたお寺

創建年 天正13年(1585)
発願者 筒井順慶の母・芳秀尼
ご本尊 釈迦如来坐像
歴史
元々は、唐招提寺を創建した鑑真大和上の高弟・思託律師が、故国を偲んで立てた唐風の庵で、実円寺と呼ばれていました。
その後、若くしてこの世を去った息子・筒井順慶法印を弔うため、母・芳秀尼が発願。正親町おおぎまち天皇の勅願を賜り、伝香寺と名付けられました。

本堂前に花を咲かせているのは、芳秀尼が供えた、「武士椿もののふつばき」と呼ばれる椿です。(現在は三代目)。
名前の由来は、桜の花びらのごとく散る椿が、若くして没した順慶法印になぞらえられたところからきています。

幼稚園の校庭はお寺の境内

寺門をくぐって少し歩くと、目の前に広がるのは幼稚園です。

お寺にア〇パ〇マンがいることに、最初は驚かれるかもしれません。ですが、しばらくするとその違和感にも慣れてくるから不思議です(笑)。

近くで釈迦如来やお地蔵様が見守っている状況は、子どもの感性や情緒を養うといった意味では、理想的な環境かもしれませんね。

筆者
筆者

気兼ねなくゆっくりと拝観したい場合は、幼稚園がお休みの土日祝が個人的におすすめです。



庶民に寄り添う優しいお地蔵様

地蔵菩薩立像(重文)
造像年代 鎌倉時代 安貞2年(1228)
発願者 比丘尼妙法・唯心・仏子貞隆
技法 木造 彩色 玉眼
像高 97.3cm
仏師 善円
珍しい裸形像の一つで、元々は春日四所明神の本地仏として造立されました。通称「はだか地蔵尊」です。
毎年7月23日には、お地蔵様の御衣を真新しいものに着替える、御更衣法要が行われています。釈迦如来や薬師如来など、種々の納入品が胎内から発見されている像です。

人々を救済してくださるお地蔵様だけあって、温かく包み込んでくださるような存在です。それでいて、見た目はかわいらしいお姿をされているので、自然に愛着がわいてしまいます。

手入れの行き届いた御衣からもわかる通り、とても大切にされている様子がうかがえるお地蔵様です。

私の場合、悩んでいることを打ち明けると、もっと自分の力を信じなさいと、そっと背中を押してくれたような気がしました。

お地蔵様の左側には、南無仏太子像(県文)と筒井順慶念持仏、右側には、弘法大師像と筒井家伝来仏舎利が安置されています。

南無仏太子像(県文)
技法 木造彩色
像高 70.5cm
造像年代 鎌倉時代 嘉元2年(1304)
仏師 舜慶
太子2歳像で、合掌して南無仏と称えた姿で、吊り上がった目尻が特徴的な像です。
胎内には、蓮実形舎利容器や舎利礼文なども納入されており、太子信仰と舎利信仰の融合をうかがわせます。

石仏がいっぱい!境内の様子

本堂 (重文)
建築技法 桁行三間 梁間三間 一重 寄棟造 正面向拝一間 本瓦葺 南面
建立年代 天正13年(1585)
順慶の一周忌に間に合わせるため、わずか半年で完成させたといわれています。
小さいながらも、非常に歴史的価値の高いお堂です。

本尊 釈迦如来坐像(市文)
技法 木造漆箔 玉眼
像高 60.6cm
造像年代 天正13年(1585)
仏師 宗貞
本堂建立と合わせて作られた仏像。通常非公開のため、拝観はできません。

武士椿
(写真は花の時期ではなかったため、参考として、境内に咲いていた寒椿を使用しています。)
樹高 4.5m
根本周囲 36.5cm
花色 桃色 弁数十八 旗弁四 雄しべ 花弁分離 散椿
花形 八重蓮華咲
花径 4.5cm
花期 3月中旬~4月上旬
葉 長楕円又は楕円形 有尾頭 鈍脚 平坦 細鋸歯 濃緑色
奈良三名椿(伝香寺散り椿・東大寺糊こぼし椿・白豪寺五色椿)の一つ。
花期には、本堂横に可憐に咲く椿が、訪れる人の心を和ませ癒してくれます。

筒井家の五輪塔(手前)と、定次(順慶の養子)親子の五輪塔(奥)

表門(県文)
建築技法 棟門 切妻造り 
建立年代 天正13年
2本の本柱に蟇股等の資材を用いて屋根をかけたものです。お寺建立時に建てられたといわれています。

由留木(働)地蔵
片袖地蔵
順慶堂
市守長者の弁財天

現在は書き置きのみ!伝香寺の御朱印

伝香寺の御朱印は、現在2種類あります。釈迦如来と地蔵菩薩です。

書き置きのみの対応で、拝観前にお願いをしておき、帰るときに受け取るスタイルです。

御朱印代は1枚300円。優しく腰の低い年配の男性が対応してくださいました。

さらに、拝観の際に境内図をいただけるのですが、これがまた、かわいらしい手書きの絵でした。

少しわかりづらいですが、絵を載せておきますね。これを見ながら歩くと、細かい石碑などを見落とさずにすみますので、とても便利ですよ。

まとめ

伝香寺は、日常の悩みを軽やかに打ち明けられるお寺です。

境内に広がる椿は、訪れる者の心を優しく包み込み、安らぎをもたらしてくれます。

また、お地蔵様は、悩みや苦しみに直面する人々の心を見つめ、温かな手を差し伸べてくれるような身近な存在です。

これだけ身近な存在なら、馴染みがない方でも、気兼ねなく拝観できるお寺ではないでしょうか。

主な行事

7月23日地蔵会(地蔵菩薩衣更法要)

宗教法人 伝香寺
住所:〒630-8233 奈良県奈良市小川町24
TEL:0742-22-1120
公式ホームページ:https://isagawa.ed.jp/denkoji/

開門時間:8:00 ~19:00
拝観時間:09:00~17:00
休日:月曜日(椿の開花時は開いています)
拝観料:300円(椿の開花時期は400円)
※椿開花時期は3月下旬 ~ 4月上旬

アクセス:JR奈良駅・近鉄奈良駅から徒歩15分

最後までお読みいただき、ありがとうございました(^_^)
奈良編神社仏閣
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