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往馬大社!霊峰生駒山の麓に漂うスピリチュアルな空気を感じよう

 

 

霊峰・生駒山神奈備とする、奈良県生駒市にある往馬大社。

 

スピリチュアルな雰囲気に包まれた、この神社の存在をご存じでしょうか。

 

地元の人々に深く信仰されている往馬大社には、心の奥深くまで感謝の気持ちでいっぱいになれる拝殿など、見どころがたくさんあります。

 

ぜひ、往馬大社で心身ともに癒されてくださいね。

 

 


 

悠久の歴史を持つ往馬大社の由緒

 

 

正式名称 往馬坐伊古麻都比古神社(いこまにいますいこまつひこじんじゃ)
創建年・創建者 不明
ご祭神
伊古麻都比古神 (産土大神)
伊古麻都比賣神 (産土大神)
気長足比賣尊  (神功皇后)
足仲津比古尊  (仲哀天皇)
譽田別尊    (応神天皇)
葛城高額姫命 (神功皇后の母君)
気長宿称王命 (神功皇后の父君)
ご利益 商売繁盛・五穀豊穣・家内安全・厄除け・安産など

 

楼門と本殿に続く急な階段

 

歴史
創建年は定かではありませんが、生駒谷十七郷の氏神としてこの地に鎮座している、日本有数の古社です。
平安時代の『延喜式』(927)で、官幣大社に列せられています。
最も古い記録があるのは、『総国風土記』の雄略天皇三年(458)です。
ほかにも正倉院文書にも記述があり、奈良時代にはすでに朝廷との関わりがあったとされています。

境内を覆う鎮守の森は、奈良県天然記念物です。
また、毎年10月の体育の日に行われる伝統行事・火祭りは、奈良県無形民俗文化財に指定されています。


 

感謝の気持ちが自然に湧く?!本殿と拝殿

 

拝殿

 

ご祭神は、現在七柱ですが、かつては産土神の二座のみでした。

 

鎌倉時代に八幡信仰が興隆したことにより、当座でも八幡の神を合わせ祀り、七座となります。

 

その時代の名称は、生馬八幡宮や生馬大明神でした。

 

本殿

 

この日は祭祀が行われており、拝殿には大雨の中、熱心な地元の参拝者が集まっていました。

 

静寂を深める雨音だけが響く拝殿と本殿。

 

手を合わせると心の芯から安らぎを実感できるでしょう。私の場合は、感謝の気持ちが自然に湧いてきました。

 

境内を包み込む自然のエネルギーも、とても心地が良いですよ。位置関係的にも、龍田大社の木々と雰囲気が似ているなと感じます。

 

ご利益がいっぱい!往馬大社境内の様子

 

管弦楽

 

南座

 

高座

 

北座

 

役座

 

鳥居をくぐると広場のような場所にでます。そこにあるのが、上記の写真の五座です。

 

初めてきた方は、どこに本殿があるのか戸惑うかもしれませんね。

 

手水舎の横の階段が、本殿へと続く道になります。

 

手水舎

 

楼門の絵

 

楼門に掛けられているのは、おそらく火祭りの絵ですね。

 

 

楼門をくぐっても、まだ階段が続きます(笑)。

 

石階段でしかも急なので、特にお帰りの際はお気をつけください。

 

体力がないと、ちょっと疲れるかも・・。

 

祓戸社

 

拝殿の南側にある祓戸社。

 

まずはこちらにお参りして、穢れを払いましょう。

 

ご祭神・・瀬織津比賣神

 

御札所

 

拝殿向かいにある、御札所です。この日はお守りなどの授与品も並べられていました。御朱印のことをお尋ねしたら、社務所で承っているとのことでした。

 

上溝桜

 

祓戸社の斜め前にある上溝桜(うわみずさくら)。

 

大嘗祭の斎田点定の儀に使用された桜です。

 

毎年4月中旬から下旬が見頃で、白い房状のきれいな花を咲かせてくれます。

 

戎社と南末社の鳥居

 

生駒戎神社

 

左端に鎮座するのは、生駒戎神社。

 

ご祭神・・事代主神

 

末社

 

生駒戎神社の右隣に鎮座する、南末社

 

ご祭神
月読社・・月読命
猿田彦社・・猿田彦神
住吉社・・底筒男命中筒男命表筒男命
伊弉諾社・・伊邪那岐命伊邪那美命

 

稲荷社

 

さらにその右側には、稲荷社があります。

 

ご祭神・・宇迦之御魂神

 

水神社

 

一番右端に鎮座する、水神社。お社の前に数段階段があります。

 

ご祭神・・水分神

 

英霊殿

 

拝殿北側に鎮座する、英霊殿。近くに行っただけで、身の引き締まる思いがしました。

 

末社

 

英霊殿横の北末社

 

ご祭神
大山祇社・・大山祇神
春日社・・天児屋根命
神明社・・天照大神
仁徳天皇社・・大雀神
豊受比賣社・・豊受比賣神

 

観音堂

 

観音堂には、十一面観音立像が安置されています。

 

神仏習合の神社であることがわかりますね。手を合わせると、暖かく、優しい気持ちになれるお堂です。

 

観音堂(鎌倉末期~室町初期)
ご本尊・・十一面観音立像(伝雲慶作)

 

経室坂

 

ちょっと臆病な柴犬さんがお出迎え!往馬大社の御朱印

 

 

鳥居付近にある社務所にて御朱印をいただきました。この日は、書き置きのみの対応で、初穂料は1枚300円。

 

 

こちらが、往馬大社の御朱印です。

 

また、社務所には愛らしい柴犬ちゃんがいます。

 

この日は爆睡していて、かわいい寝顔をみせてくれていましたが、普段は怖がりなので近づかないようにしてくださいとのことです。

 

このサイトに挙げている御朱印や授与品は、あくまでも一例です。
御朱印や授与品は更新される可能性があります。参考として閲覧いただければ幸いです。

 

まとめ

 

往馬大社は、神秘の山・生駒山麓にあり、地元の人々に厚く信仰され続けている神社です。

 

ぜひ、境内に漂うこの神社独特の凛とした空気を感じに行ってみてください。

 

参拝後には、清々しい気持ちになっていることでしょう。


 

主な行事

 

生駒ゑびす祭り 2月3日
火祭り 10月体育の日

 

往馬大社(往馬坐伊古麻都比古神社)

住所 〒630-0222 奈良県生駒市壱分町1527-1
TEL 0743-77-8001
FAX 0743-76-0407
公式ホームページ http://www.ikomataisha.com
メール tanino@ikomataisha.com

境内参拝自由

アクセス
電車
近鉄生駒線一分駅から徒歩で7分
バス
生駒南口より奈良交通バス90系統 中菜畑2丁目行き 終点下車徒歩8分
自動車
第二阪奈有料道路大阪方面からは「壱分出口」、
奈良方面からは「小瀬料金所出口」より北西方向へすぐ
駐車場あり

久米寺は眼病平癒と久米仙人伝説がある癒しの聖地だった!

奈良県橿原市にある久米寺は、病気、特に眼病平癒のご利益があるお寺で、不思議な仙術を使う久米仙人伝説の地でもあります。

静謐に包まれた境内にある豊かな緑は、心身を穏やかにしてくれ、訪れる人々に癒しをもたらしてくれる聖地といえるでしょう。

今回は、そんな神秘的な魅力を持つ久米寺を、境内の様子とともに紹介いたします。

久米寺ってどんなお寺?由緒や重要人物

聖徳太子の弟ゆかりの寺院・久米寺由緒

創建年 推古天皇2年
創建者 来目皇子
勅願 推古天皇
ご本尊 天得薬師瑠璃光如来
ご利益 眼病平癒・健康長寿・縁結び
宗派 真言宗御室派
歴史
聖徳太子の弟である来目皇子が七歳の時に眼病を患いました。
太子のお告げにより、ご本尊の薬師如来に祈願したところ、眼病が治ったとの言い伝えがあるお寺です。
その後、来目皇子は講堂や金堂などを建立し、立派な伽藍を整備しました。

あのアニメキャラを彷彿とさせる?!久米仙人伝説

久米仙人像

久米寺の創建には諸説ありますが、もう一つ有名なものとしては、久米仙人伝説があげられます。

久米仙人は、欽明天皇の御代金剛山麓葛城の里生まれ。神通飛行術を修得しており、久米寺には数百年滞在したとされています。

東大寺大仏殿建立の際には仙術を巧みに操り、速やかに成就したため、聖武天皇は大変お喜びになったそうです。

その功績により、免田三十町歩を賜ったともされています。

ちなみに久米仙人は、川で洗濯をしている女性のふくらはぎをみて神通力をなくしたそうです。

その後、その女性と結婚しており、まるで『ド〇ゴン〇ール』の〇仙人を彷彿とさせる人でもあります(笑)。



癒しのご本尊と生々しい久米仙人は必見!本堂

現在のお堂は、寛文3年(1663)年に再建されたものです。

お堂の中には、天蓋が吊るされており、荘厳で神秘的な雰囲気が醸し出されています。 

ご本尊は幕に覆われていますが、手を合わせると心の奥がほっと安らぐのを感じられるでしょう。

医学的なことはわかりませんが、病気になると癒しは大切ではないでしょうか。温かく優しい気持ちになれる薬師如来さまは、そんな方にとって、まさにお医者様のような存在です。

堂内には、そのほかにも日光・月光菩薩立像や十二神将が安置されています。

そして、もうひとつ注目してほしいのは、ご本尊の向かって左側にいらっしゃる、久米仙人像です。

なんとこの像には、久米仙人本人の髪や髭、歯が植え付けられているのだとか・・!

肋骨の浮き出具合など、この像は非常に生々しく、魂が入っているようで個人的に直視出来ませんでした。

尚、ご本尊の後ろ側にも貴重な仏像がたくさん置かれていますので、こちらも忘れずにお参りください。



緑に包まれた静謐な久米寺の境内

仁王門で寺を護っている、躍動感のある仁王像です。

仁王門を入ってすぐの場所にある、礎石。久米寺がかつては大寺院だったことが伺い知れる貴重な資料です。

納骨堂

大師堂

金毘羅宮

修業大師

京都仁和寺から移築された多宝塔(重要文化財)です。大日如来像に次いで、境内で目立っていました。

鐘楼

あじさい園の入り口

この日はシーズンオフでしたので、あじさい園はお休みでした。中にはお堂のようなものが見えますね。

薬師如来の石

観音堂

虫塚

金ピカの大日如来像です。比較的新しいもののようですが、最近作られたのでしょうか。

阿弥陀堂

三寶荒神

裏門すぐにある三寶荒神が祀られた神社。

この辺りは、緑が鬱蒼と茂っているせいもあって空気が澄んでいます。心地の良く、静かな雰囲気に包まれている場所です。

橿原神宮側から入る裏門

このほかにも、境内にはさまざまな石碑や石仏がたくさん並んでいます。

美しい散華も!久米寺御朱印と授与品

久米寺御朱印は現在3種類用意されています。こちらのお寺では、拝観前に御朱印帳を渡すスタイルです。帰る頃には御朱印が出来ています。

まずは、ご本尊薬師如来御朱印です。1枚300円で、直書きしていただけます。真言宗根本道場久米寺の印が押されてある御朱印です。

続いては、仏塔古寺十八尊 第九番の印がある、勢至菩薩と書かれた御朱印。こちらも、1枚300円で、直書きしていただけます。

最後は、寿老人の御朱印です。1枚300円で、直書きしていただけます。

この日、御朱印と一緒にいただいた、仏塔古寺十八尊霊場 第九番 久米寺の散華です。

本堂前には、数珠やお守り、絵馬などの授与品も並べられています。種類は豊富です。

このサイトに挙げている御朱印や授与品は、あくまでも一例です。
御朱印や授与品は更新される可能性があります。参考として閲覧いただければ幸いです。

まとめ

久米寺は、静謐な空間と自然の恵みが調和する神秘的なお寺です。

癒しの力を与えてくれる神聖なご本尊が安置されており、訪れる者にパワーを与えてくれます。

あなたもぜひその聖なるお力を授かりに、久米寺に行ってみませんか。

主な行

5月3日 久米寺練供養
6月第3日曜日 あじさい祈願

久米寺
住所 〒634-0063 橿原市久米町502
TEL 0744-27-2470

休日 なし 境内自由
本堂拝観時間 09:00~17:00
拝観料
大人・・400円 高校生及び中学生・・・200円
あじさい園(シーズン中のみ)
大人・・400円 子ども・・200円

交通アクセス
電車 近鉄橿原神宮前駅 徒歩約5分
 南阪奈道路葛城IC 国道169号経由10km 約20分
駐車場 あり 10台

花の見ごろ
3月 雪柳
5月 ツツジ
6月 アジサイ



なぜ椿のお寺・伝香寺が身近な心の拠り所なのか

奈良県奈良市にある、椿が有名なお寺・伝香寺。

このお寺は、身近な心の拠り所としておすすめできます。

その理由は、まずこのお寺には庶民の味方であるお地蔵様、「はだか地蔵」が安置されているからです。そして、お寺そのものも幼稚園の中にあり、親しみやすく身近な存在として感じられます。

今回は、そんな伝香寺の境内の様子についてご紹介しましょう。

幼稚園が境内?!伝香寺概要

息子を弔うために建てられたお寺

創建年 天正13年(1585)
発願者 筒井順慶の母・芳秀尼
ご本尊 釈迦如来坐像
歴史
元々は、唐招提寺を創建した鑑真大和上の高弟・思託律師が、故国を偲んで立てた唐風の庵で、実円寺と呼ばれていました。
その後、若くしてこの世を去った息子・筒井順慶法印を弔うため、母・芳秀尼が発願。正親町おおぎまち天皇の勅願を賜り、伝香寺と名付けられました。

本堂前に花を咲かせているのは、芳秀尼が供えた、「武士椿もののふつばき」と呼ばれる椿です。(現在は三代目)。
名前の由来は、桜の花びらのごとく散る椿が、若くして没した順慶法印になぞらえられたところからきています。

幼稚園の校庭はお寺の境内

寺門をくぐって少し歩くと、目の前に広がるのは幼稚園です。

お寺にア〇パ〇マンがいることに、最初は驚かれるかもしれません。ですが、しばらくするとその違和感にも慣れてくるから不思議です(笑)。

近くで釈迦如来やお地蔵様が見守っている状況は、子どもの感性や情緒を養うといった意味では、理想的な環境かもしれませんね。

筆者
筆者

気兼ねなくゆっくりと拝観したい場合は、幼稚園がお休みの土日祝が個人的におすすめです。



庶民に寄り添う優しいお地蔵様

地蔵菩薩立像(重文)
造像年代 鎌倉時代 安貞2年(1228)
発願者 比丘尼妙法・唯心・仏子貞隆
技法 木造 彩色 玉眼
像高 97.3cm
仏師 善円
珍しい裸形像の一つで、元々は春日四所明神本地仏として造立されました。通称「はだか地蔵尊」です。
毎年7月23日には、お地蔵様の御衣を真新しいものに着替える、御更衣法要が行われています。釈迦如来薬師如来など、種々の納入品が胎内から発見されている像です。

人々を救済してくださるお地蔵様だけあって、温かく包み込んでくださるような存在です。それでいて、見た目はかわいらしいお姿をされているので、自然に愛着がわいてしまいます。

手入れの行き届いた御衣からもわかる通り、とても大切にされている様子がうかがえるお地蔵様です。

私の場合、悩んでいることを打ち明けると、もっと自分の力を信じなさいと、そっと背中を押してくれたような気がしました。

お地蔵様の左側には、南無仏太子像(県文)と筒井順慶念持仏、右側には、弘法大師像と筒井家伝来仏舎利が安置されています。

無仏太子像(県文)
技法 木造彩色
像高 70.5cm
造像年代 鎌倉時代 嘉元2年(1304)
仏師 舜慶
太子2歳像で、合掌して南無仏と称えた姿で、吊り上がった目尻が特徴的な像です。
胎内には、蓮実形舎利容器や舎利礼文なども納入されており、太子信仰と舎利信仰の融合をうかがわせます。



石仏がいっぱい!境内の様子

本堂 (重文)
建築技法 桁行三間 梁間三間 一重 寄棟造 正面向拝一間 本瓦葺 南面
建立年代 天正13年(1585)
順慶の一周忌に間に合わせるため、わずか半年で完成させたといわれています。
小さいながらも、非常に歴史的価値の高いお堂です。

本尊 釈迦如来坐像(市文)
技法 木造漆箔 玉眼
像高 60.6cm
造像年代 天正13年(1585)
仏師 宗貞
本堂建立と合わせて作られた仏像。通常非公開のため、拝観はできません。

武士椿
(写真は花の時期ではなかったため、参考として、境内に咲いていた寒椿を使用しています。)
樹高 4.5m
根本周囲 36.5cm
花色 桃色 弁数十八 旗弁四 雄しべ 花弁分離 散椿
花形 八重蓮華咲
花径 4.5cm
花期 3月中旬~4月上旬
葉 長楕円又は楕円形 有尾頭 鈍脚 平坦 細鋸歯 濃緑色
奈良三名椿(伝香寺散り椿東大寺糊こぼし椿・白豪寺五色椿)の一つ。
花期には、本堂横に可憐に咲く椿が、訪れる人の心を和ませ癒してくれます。

筒井家の五輪塔(手前)と、定次(順慶の養子)親子の五輪塔(奥)

表門(県文)
建築技法 棟門 切妻造り 
建立年代 天正13年
2本の本柱に蟇股等の資材を用いて屋根をかけたものです。お寺建立時に建てられたといわれています。

由留木(働)地蔵

片袖地蔵

順慶堂

市守長者の弁財天

現在は書き置きのみ!伝香寺の御朱印

伝香寺の御朱印は、現在2種類あります。釈迦如来地蔵菩薩です。

書き置きのみの対応で、拝観前にお願いをしておき、帰るときに受け取るスタイルです。

御朱印代は1枚300円。優しく腰の低い年配の男性が対応してくださいました。

さらに、拝観の際に境内図をいただけるのですが、これがまた、かわいらしい手書きの絵でした。

少しわかりづらいですが、絵を載せておきますね。これを見ながら歩くと、細かい石碑などを見落とさずにすみますので、とても便利ですよ。

まとめ

伝香寺は、日常の悩みを軽やかに打ち明けられるお寺です。

境内に広がる椿は、訪れる者の心を優しく包み込み、安らぎをもたらしてくれます。

また、お地蔵様は、悩みや苦しみに直面する人々の心を見つめ、温かな手を差し伸べてくれるような身近な存在です。

これだけ身近な存在なら、馴染みがない方でも、気兼ねなく拝観できるお寺ではないでしょうか。

主な行事

7月23日地蔵会(地蔵菩薩衣更法要)

宗教法人 伝香寺
住所:〒630-8233 奈良県奈良市小川町24
TEL:0742-22-1120
公式ホームページ:https://isagawa.ed.jp/denkoji/

開門時間:8:00 ~19:00
拝観時間:09:00~17:00
休日:月曜日(椿の開花時は開いています)
拝観料:300円(椿の開花時期は400円)
※椿開花時期は3月下旬 ~ 4月上旬

アクセス:JR奈良駅近鉄奈良駅から徒歩15分

【奈良豆比古神社】境内に佇む心が安らぐ神聖な巨樹とは?

奈良県奈良市にある奈良豆比古ならづひこ神社―そこには天然記念物である、くすの巨樹がひっそりと佇んでいます。

神社や巨樹の名前を知っていても、それがどんな存在かを知らない人も多いのではないでしょうか。

それもそのはず、この巨樹の素晴らしさは、今日に至るまであまり報じられていません。

巨樹は、手を触れるとまるで生きているかのように共鳴しあえ、神聖で心が安らぐパワーがあるのです。


今回は奈良豆比古神社と樟の巨樹に焦点を当て、知られざる神社の魅力をお届けします。

芸能の神様!奈良豆比古神社の由緒や行事

パワースポット奈良豆比古神社の由緒

創建年 宝亀2年(771年)
御祭神 平城津比古大神・施基親王春日王
ご利益 諸芸上達
歴史
この辺りは、元々光仁天皇の父である施基親王志貴皇子)が、病気療養のために隠居していた場所です。
その施基親王を祀ったのが、神社の始まりとされています。

延喜式神名帳」に名を連ねる式内社で、「大和国添上郡奈良豆比古神社」の後裔社。また、かつては奈良坂春日社とも呼ばれていた神社です。

翁舞は能楽の原点

社殿に飾られている翁舞の絵

狂言

翁舞とは?
秋祭宵宮(10月8日夜)に奉納されている「翁舞」は、能楽の原点であり、平成12年に国と県の無形文化財に指定されています。

御祭神である春日王の病気平癒祈願のため、王子である浄人が舞を奉納したことが起源です。
現在は、天下泰平・国土安穏・氏子繁栄・豊作祈願をする舞となっています。

翁をはじめとする25体の舞楽面は、現在奈良国立博物館に保管中。



感動と圧巻の渦!奈良豆比古神社の神様の巨樹

奈良豆比古神社御神木・樟の巨樹

奈良県指定天然記念物(昭和26年11月1日)
樹齢 1000年以上
土際の幹回り 約12.8m
目通り幹回り 約7.5m
樹高 約30m
枝張り 約20m
地上7mのところで分岐しており、北側は約3m、南側は約4mのところで、さらに二分岐しています。
神霊が宿る木・御室木とも呼ばれているのが樟の木です。

樟の木は本殿の裏側にあります。

行き方ですが、写真の張り紙にあるように、社殿の門を左側へ進んで細い道を歩いてください。しばらくすると開けた場所にでますので、その先に巨樹が立っているのがわかると思います。

明らかに他の木とは違い、とても存在感があり、神々しいオーラを放っている巨樹です。

神様が宿っていて、訪れるものを拒まず、優しく受け入れてくれるような温かさが感じられる大木。この巨樹は間違いなく『生きています』

神主さんが、男性は右手、女性は左手を木につけ、もう片方の手を腰に置くと、この巨樹の『気』を感じられると教えてくれました。

確かに手を合わせると、巨樹と一体になったような気がして、木のエネルギーが流れてくるようでした。

柔らかく強いエネルギーをいただいて、心が満たされたような気持ちになれますので、ぜひ試してみてくださいね。

神主さん曰く、樟の巨樹はあまり宣伝していないので、知っている人だけが近寄れるそうです。

以前はあまり整備されておらず荒れていたそうですが、現在は階段等ができていて、周辺は散策路になっています。

散策路を進むと、そのまま境内を一周できますので、ぜひ心地よく神聖な空気を感じながら歩いてみてくださいね。

気立ての良くて優しそうな神主さん。決して巨樹を神社の宣伝に使わず、大切にされている姿勢に感銘しました。

この場を借りて、お話ししてくださったお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

筆者
筆者

神主さんの想いを大切に。訪れる際は巨樹周辺を汚さず、静かに鑑賞しましょう。

古都・奈良の魅力が詰まったDVD!もちろん、奈良豆比古神社の翁舞も収録されています。民俗文化財や伝統行事に触れてみませんか?
映像で見る奈良まつり歳時記

静寂な雰囲気に包まれた奈良豆比古神社の拝殿と本殿

本殿

拝殿

御祭神
 施基親王(志貴)「田原天皇・春日宮天皇
中央 平城津彦神(産土の神)「奈良豆比古神」
 春日王「施基親王の第二皇子」

御朱印

翁舞が奉納されるのは、こちらの拝殿になります。残念ながら本殿には入れません。

春日大社と同じ朱色が特徴的な本殿ですね。

静寂に包まれた、凛とした雰囲気が漂う場所です。パワースポットと呼ばれるだけあって、とても心が安らぎますよ。

平日にも関わらず、朝から参拝者が訪れており、神主さんも忙しそうにされていたのが印象的でした。

注目は高札場!そのほかの境内の様子

弁財天神社
御祭神 市杵嶋姫命
ご利益 芸能の神

恵比寿神社
御祭神 事代主命
御利益 商売繁盛

毘沙門天王社
御祭神 毘沙門天
お社中に石仏が安置されています。

石瓶神社
御祭神 石の神

大福神社(福の神)(写真なし)
御祭神 大国主命

宝亀殿

戦没者慰霊追悼碑

手水舎

高札場
高札場とは、町民が守らなければならない事柄を、奉行所が触れ所の回達の外の木札に書き、各所に掲示板を作って立てたものです。
例として、喧嘩口論の禁止や毒薬や、にせ薬の売買禁止などが掲げられていました。
境内の東側にあり、京~奈良街道に面して立てられていた高札場です。

年季が入っていて、当時の人々の暮らしぶりが垣間見ることができます。

まとめ

奈良豆比古神社は、気品のある優しい神主さんがいて、参拝者が安らぎを感じられる神社です。

神主さんの巨樹を大事にする姿勢が、神社全体に和やかな雰囲気を与えています。

そして、そんな謙虚で温かな心遣いに応えるかのように、神聖な魅力と存在感を放っているのが樟の巨樹です。

そんな巨樹をいつまでも大切にしていきたいですね。

奈良豆比古神社
住所:〒630-8104 奈良市奈良阪町2489
TEL:0742-23-1025
受付時間:09:00~17:00
休日:なし
参拝料:無料
アクセス:JR奈良駅/近鉄奈良駅から青山住宅行バス15分 『奈良阪』下車徒歩3分
駐車場:なし
ホームページ:なし

主な行事:10月8日 翁舞



海龍王寺の見どころを紹介!人生という旅の安全を祈りませんか

今回は、平城京跡の北東に静かに佇む古寺・海龍王寺の見どころを紹介します。

こちらは、旅行航空・交通安全のご利益があり、手を合わせると心が整う十一面観音がご本尊のお寺です。

お寺のご利益を授かり、ぜひ人生という名の旅の安全もお願いしてみましょう

キーパーソンは玄昉!海龍王寺の由緒

創建年 天平三年(731)
創建者  
光明皇后
ご本尊 
十一面観音
ご利益 
旅行・留学安全祈願
歴史


平城京遷都以前、この地には土師氏ゆかりの寺院がありました。藤原不比等は遷都により邸宅を構える際、この寺院を取り壊しませんでした。

養老4年(720)、光明皇后不比等の邸宅を相続したため、寺院は『皇后宮内寺院』となりました。

天平3年(731)、唐に渡っていた僧侶・玄昉の帰還に伴い、光明皇后は寺院に伽藍を整備。

唐からの道中、暴風雨に遭遇した玄昉ですが、必死に海龍王経を唱えたことで難を逃れます。(これにちなんで、寺号「海龍王寺」が制定)。

玄昉(海龍王寺パンフレットより)

住持に任じられた玄昉は、海龍王寺を『平城京内道場』と定め、伽藍の拡充や般若心経の写経推進に力を入れます。

平安遷都に伴い一度衰退するものの、叡尊人(※西大寺再興も成し遂げた人物)によって復興し、戒律道場として繁栄。
しかし、室町以降は時代の波に揉まれ、寺は荒廃していまいます。


昭和40年に、寺は解体修理を行い、本堂や西金堂などの荘厳なお堂を構える寺院として蘇ったのです。

「奈良の仏像に会いに行く!」をテーマに、世界に誇る最高の芸術「仏像」をめぐるTVシリーズ。海龍王寺の美仏・十一面観音像が収録されたエピソード3をDVD化↓

仏像大好。室生寺・長谷寺・海龍王寺・聖林寺 編 [DVD]

最大の見どころ!十一面観音

美仏・十一面観音のスペック

ご本尊 十一面観音重要文化財) 
造像年代 鎌倉時代
像高 94.0㎝
製作者 慶派の仏師
制作経緯 光明皇后が、自ら刻まれた十一面観音像をもとに造像

通常は戸帳越しの公開です。
毎年3月下旬~4月上旬・5月上旬・10月下旬~11月上旬に行われる、特別開帳等でのみ拝観できます。
詳しくは海龍王寺公式ホームページでご確認ください。

精緻で心が穏やかになる十一面観音

十一面観音が安置されている本堂

龍王寺の十一面観音は、シュッとした端正な顔つきが印象的です。

特に腰部分の垂飾はとても精緻で、その美しさと繊細さに心が奪われてしまいま

手を合わせると、まるで仏の道に優しく導いてくれているような感覚になり、心が穏やかに整う仏様です。

特別開帳時はすぐ近くで拝観できるのですが、少し足音を立てただけで、振動で仏像が揺れてしまいます。緻密な仏像ですので、近くを歩く際はお気を付けください。

筆者
筆者

ちなみに本堂には、普段は見られない十一面観音の背面部分に施された、切金の拡大画像が展示されていました。ぜひ、併せてご覧ください。

「奈良の仏像に会いに行く!」をテーマに、世界に誇る最高の芸術「仏像」をめぐるTVシリーズ。エピソード3には海龍王寺の美仏・十一面観音像も収録されています↓
仏像大好。 シーズン1

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十一面観音ゆかりの御朱印

龍王寺では、現在(2023.11)3種類の御朱印が授与されています。

そのうちの二つは、十一面観音に関するものでしたので、こちらで紹介いたします。

まずは、十一面観音と書かれた御朱印です。一枚300円。

この日は特別拝観の日だったため、御朱印希望者も多かったのですが、住職が一枚一枚丁寧に書いてくださいました。

物腰も柔らかく、拝観者の質問にもキチンと対応されている方でしたよ。

2枚目は、妙智力と書かれた御朱印です。一枚300円。

妙智力とは、観音経に書かれている『観音妙智力』という言葉からきています。これは、『観音様の慈悲の力は、世間の苦しみを救いいたまう』という意味です。

御朱印も、観音様の慈悲の力をお授けいただけますようにとの願いから書かれています。

上は、御朱印と一緒にいただける説明書です。

ほかにも見どころたくさん!本堂内部の仏像


本堂内部はご本尊・十一面観音のほかにも、見どころがいっぱいです。

毘沙門天御朱印

鎌倉時代重要文化財である文殊菩薩や、優しいお顔が印象的な毘沙門天、隅寺心経などが安置されています。

特に個人的に注目してほしいのが、ご本尊の前にある青いガラスボールです。

ボールには全国各地の海水が入っており、第二次世界大戦の激戦地・沖縄読谷村や岩手・福島等、被災地の海水も含まれています。

犠牲者の冥福を祈るために置かれている美しいガラスボールです。ぜひ、手を合わせて祈りをささげましょう。

天平時代の貴重な五重塔は外せない見どころ

五重小塔(国宝)
造立年代 奈良時代前期
高さ 4.01m(相輪まで 2.85m)

この五重小塔は、創建当初から西金堂内部に安置されていたと伝えられています
早期天平時代の技法を用いており、この時代の五重塔は、これ一基しか現存しておらず、非常に価値が高いといえるでしょう。
宮内寺院という限られた敷地内に伽藍を造るために、五重小塔を造立したといわれています。

西金堂内に安置されている、国宝・五重小塔も、海龍王寺の見どころのひとつでしょう。

お寺の塔といえば、普通は何十メートルもあるものを想像してしまいますよね。こちらの塔は小さいお陰で、細部まで眺められるので、拝観者にとってはうれしい限りです。

近くで見ると、非常に精緻な技法で造られていることがわかります。小さいながらも荘厳で趣があり、見ているだけでも心穏やかな気持ちになれる塔です。

忘れずに見ておきたい!そのほかの見どころ

龍王寺表門 奈良市指定文化財(昭和63年指定)
造立年代 16世紀
建築様式 四脚門・切妻造・本瓦葺・左右築地塀

表門の位置は、平城京の東二坊大路に面する場所にあたります。
屋根の垂木が反り増していたり、控柱の面の部分が大きかったりなど、中世建築様式を今に伝えている、貴重な門です。

龍王寺本堂 奈良市指定文化財(昭和63年指定)
建立年代 17世紀
建築様式 桁行五間・梁間四間・入母屋造・本瓦葺

奈良時代に建っていた西金堂の位置を踏襲しています。江戸時代の建築でありながらも、奈良時代の仏堂様式と似ている点が多い建物です。

西金堂 重要文化財
造立年 天平3年(731)
建築当初から残っている、非常に貴重な建物です。一部に奈良時代の木材を残しています。

龍王

一切経蔵(重要文化財)
造立年 正応元年(1288)
経典や文書を納める、高床式の倉庫。どっしりとした、重厚感のある蔵です。

画像出典:海龍王寺ホームページ

東金堂跡
西金堂と対となる形で建っていた東金堂。明治時代の廃仏毀釈の影響により、現在は、その跡地のみを残す形となりました。

生木地蔵

春日社

春日社
境内外にある、海龍王寺の鎮守社。
ご祀神 天児屋根命・白山比咩命・伊弉冉命

まとめ

奈良県奈良市にある、海龍王寺についてご紹介しました。

龍王寺は、訪れるだけでも心が穏やかになり、満ち足りた気持ちになれるお寺です。

落ち着いた心は、旅の安全には欠かせませんよね。そんな心があれば、人生という旅も楽しめるかもしれません。

あなたもぜひ、海龍王寺を訪れてみませんか。

真言律宗 龍王
住所 〒630-8001 奈良県奈良市法華寺北町897
TEL:0742-33-5765
FAX:0742-34-7443

開門時間 9:00~16:30 (特別公開時は9:00~17:00)
※8月12日~17日、12月24日~31日は、お寺の行事のため閉門

拝観料 大人500円 中高生200円 小学生100円(特別公開時は 大人600円 中高生300円 小学生100円)

電車・バスのアクセス
近鉄・JR奈良より 奈良交通バス「大和西大寺駅航空自衛隊前」行きで法華寺前下車すぐ
近鉄大和西大寺駅より 奈良交通バス「JR奈良駅」行きで法華寺前下車すぐ

駐車場あり 10台



【奈良】般若寺の御朱印!ご利益を頂いて未来に花を咲かせよう

美しい御朱印がいただけて、神様のご利益もあるお寺があったらいいなと思ったことはありませんか。

今回は奈良県奈良市にある、コスモスの花寺としても有名な般若寺をご紹介します。

学問の神様・文殊菩薩がご本尊であり、花びらが刺繍されているタイプなど、さまざまな種類の御朱印がいただけるお寺です。

境内の静寂な雰囲気は願いをかなえてくれるだけでなく、心に癒しと安らぎをもたらしてくれるでしょう。

御朱印をいただいてご縁を結び、明るい未来を手にしてくださいね。

花寺ならではの華やかな御朱印

300枚限定!レアなご本尊の御朱印

花のお寺30周年を記念して作成された御朱印です。1枚1000円。

コスモスのお寺らしく、眺めているだけで華やかで明るい気持ちにさせてくれます。

妙吉祥』とは、お寺のご本尊・文殊菩薩サンスクリット名であるマンジュシュリーの意訳です。イラストの仏さまも文殊菩薩かと思われます。

御朱印用紙は和紙で作られており、それだけでもすてきですが、注目してほしいのはお花の部分です。

一部が立体的に刺繍されています。和紙を破らずに刺繍を入れるのは、大変でしょうね。

こちらは限定300枚です。授与されたい方はお早めに拝観ください。

コスモスの繊細な切り絵が施された御朱印

関西花のお寺から授与されている、各寺院の花を「切り絵」にしたものです。一つ500円。

花は仏さまからの招待状とも言われるほど、仏教上重要な意味合いを持っているのをご存じでしょうか。

厳しい自然に耐え抜く花の姿が、修行に耐えて悟りを開く姿に重なるとされているからです。

私たちは、ただ花を美しいからだけはなく、その奥にある力強さに惹かれているのかもしれませんね。

あわせていただきたい!通常の御朱印

最後は通常の御朱印です。1枚300円。

2023年9月13日現在、ご本尊と薬師如来の2種類の御朱印がいただけます。

薬師如来は十三重石宝塔に安置されており、病気平癒のご利益がある仏さまです。

『石塔薬師(もしくは佛?)』と書かれているように読めます。安置されている場所を表現しているのでしょうか。珍しい御朱印ですね。

般若寺では、他にも開花時期に合わせた限定御朱印も授与されます。
詳しくは、ホームページで随時ご確認ください。
http://www.hannyaji.com/goshuin.html

幅23cm、縦17cmまで収納可能な大判用御朱印帳です。御朱印に絶対折り目を付けたくない方に。

高知製本 書き置き専用御朱印帳 日月美輪 宵桜 ポケットタイプ 見開きサイズ 蛇腹式 20ポケット

創建は飛鳥時代!奈良・般若寺を紹介

コスモスで有名な般若寺の歴史

創建年 飛鳥時代 
創建者 慧灌えかん法師
宗派 真言律宗
ご本尊 八字文殊菩薩はちじもんじゅぼさつしぞう騎獅像

歴史
飛鳥時代に、高句麗慧灌えかん法師によって開かれたお寺です。
天平7年(735)、聖武天皇平城京の鬼門を守るために卒塔婆を建てられたことが、寺の起こりと言われています。

鎌倉時代に入り、衰退していた寺を再建したのが、西大寺叡尊上人です。叡尊文殊菩薩を祀り、病人や貧困者救済に力を入れるなどの慈善活動を行いました。

その後も幾度となく時代の波に呑まれ、衰退を繰り返した般若寺。現在ではコスモスのお寺として広く知れ渡り、人々に深く愛され続けています。

コスモスのお花・美咲会

般若時のお庭についてですが、美咲会と呼ばれるボランティアグループによって管理されていることをご存じでしょうか。

実は私も何度か参加したのですが、雑草を抜いたり、花を植えたりなど、とても大変な作業です。真夏の炎天下の中、近くの障がい者施設の方たちも懸命に頑張っていました。

その甲斐もあってか、最近では多くの方がお寺に来られているようで、とても嬉しいですね。

お寺の方からは、「拝観者にここで楽しんでほしい、癒されて欲しい」という気持ちが伝わってきました。


お庭には、お寺の方の人柄が表れていると思いますので、ぜひ癒されてくださいね。

御朱印ゆかりのご本尊・文殊菩薩

般若寺の文殊菩薩は一般的なものと比べて少し小さい印象を受けますが、仏さまに大小は関係ありませんね。

手を合わせると心の奥深くまで安らいだ気持ちになれ、何かパワーがいただけたように感じま

何かを学ぶ上で、心の不調があると思うように捗らず、本来の力が出せませんよね。精神的な平安はとても大切で、さまざまな面で影響してきます。

拝観者のありのままを認め、本来の力を引き出してくれるような優しい仏さまです。

健康長寿を祈ろう!薬師如来

御朱印にもなっている、十三重石宝塔に安置されている薬師如来にもぜひ足を運んでみてください。

健康長寿や病気平癒の仏さまです。

病気になったら何かを学ぶどころではありませんし、日常生活にまで支障がでます。ここでしっかり手を合わせて、健康をお祈りください。

何かを語りかけてくるような、穏やかで神秘的な雰囲気が漂っています。

軽くて持ち運びに便利な、書き置き用御朱印帳です。落下防止バンド付き。
御朱印帳 御城印 書き置き 集印帳 御朱印 (大) 蛇腹 オリジナル 納経帳 (猫足に十)

花に彩られた奈良・般若寺!その他の見どころ

般若寺のシンボル的存在、十三重石宝塔です。高さ14.2m。

内部に釈迦牟尼仏の舎利を祀り、東南西北にそれぞれ、薬師・釈迦・阿弥陀弥勒の仏さまが安置されています。

天まで届きそうな高さがあり、まるで宇宙の中心と繋がっているかのようなエネルギーを感じる宝塔です。

国宝に指定されている楼門で、叡尊上人らによる、鎌倉再興伽藍廻廊西門です。

元版一切経を収納する蔵です。重要文化財に指定されています。

まとめ

奈良県奈良市にある花寺、般若寺の御朱印とご利益について紹介しました。

般若寺は、美しい御朱印や境内の花々、そして文殊菩薩の安らぎのパワーがいただけるお寺です。

訪れる際には、文殊菩薩に心から祈る気持ちが大事かもしれません。また、あなたとお寺との結縁の証である御朱印を大切に持っていれば、きっと願いをかなえてくれるでしょう。

お寺で心を安らげ、コスモスのように未来にすてきな花を咲かせてくださいね。

法性山 般若寺 コスモス寺

630-8102 奈良市般若寺町221
TEL:0742-22-6287

拝観時間 9:00〜17:00(最終受付16:30)
短縮拝観時間(1月・2月・7月・8月・12月) 9:00〜16:00


通常期拝観料金
1月1日〜5月31日 ・7月1日〜9月30日 ・11月11日〜12月31日
大人 500円
中・高生 200円
小学生 100円

花期特別拝観料金
6月1日〜6月30日(アジサイ期)
10月1日〜11月10日(コスモス期)
大人 700円
中・高生 300円
小学生 200円

般若寺周辺のおすすめ古寺やグルメ情報が載った最新版です。旅のお供にどうぞ。
るるぶ奈良'24 (るるぶ情報版)

【奈良法華寺の見どころ】寺で癒しと成長を求めませんか

仕事をこなしていく中で疲れが溜まってくると、余裕がなくなり思いやりの心が持てなくなってしまいますよね。

「疲れた心を癒し、労りの気持ちを持って仕事ができるよう自分自身も成長したい。」

そんな方に、奈良県奈良市にある法華寺の由緒や見どころについて紹介します。

創建者である光明皇后は慈善活動に熱心なお方で、人々の救済に力を注いできた社会福祉のパイオニア的存在です。

奉仕の精神を大切にしてきたその姿勢から、敬意や感謝の気持ちが学べるかもしれません。

尼寺独特の柔らかい雰囲気に癒されて、心の平安を見つけてくださいね。

社会福祉の源流!法華寺の略記

寺格の高いお寺である法華寺の由緒

創建者
光明皇后
ご本尊
十一面観音
由緒
正式名称は、法華滅罪之寺

今から1300年ほど前に聖武天皇の后・光明皇后の発願によって創建されました。
父・藤原不比等の死後、邸宅を皇后宮とし、のちに宮寺と改められたのが法華寺です。
国分尼寺として、女性が仏に成ることを根本道場としての役割を担っていました。

平安遷都後、一度は衰退。
その後、東大寺の重源や西大寺叡尊、慶長6年には豊臣秀頼の母・淀殿らが復興に力を入れます。現在もなお品格ある佇まいを保っている、門跡寺院です。

社会福祉の第一人者である光明皇后

本堂

仏教に帰依していた光明皇后は、社会福祉の理念を持って多くの貧困者や病人に施しを与えていました。

光明皇后の主な仏教施策や慈善活動

・貧しい人に薬草を与えて治療する薬院せやくいんを創設
・貧しい人や身寄りのない子どもを救済するために、悲田院ひでんいんを設置
興福寺五重塔建立の発願
・女人成仏を根本道場とした法華寺を創建
・病人救済のため、法華寺浴室からふろを設置

このように、光明皇后奈良時代にはすでにさまざまな慈善活動をしていた、社会福祉のパイオニア的存在です。

光明皇后の慈善精神が宿る法華寺境内は、尼寺らしく、柔らかく優しい雰囲気に包まれています。

思いやりや共感の心を深め、自己成長をもたらすには最適な場所かもしれません。

さらに、美しい草花や庭園、静寂に包まれた本堂は心に平安を与え、ストレスからあなたを解放してくれるでしょう。




癒しと安らぎに満ちた境内の見どころ

神々しいご本尊・十一面観音

写真:法華寺絵葉書より

インドの仏師・問答師が、蓮池を渡る光明皇后のお姿をなぞらえて刻んだものと伝えられています。

私は限定公開の際に拝観しましたが、あまりの神々しさに心が震え、涙が出てしまうほどでした。光明皇后がいかに慈悲深く、慈愛に満ちた方だったかが伝わってきます。

時間が経つのを忘れてしまうほど魅力的で、人の心を癒してくれる十一面観音をぜひ拝観してみてください。

ちなみに、普段拝観できるご分身の像も、滑らかで女性らしい曲線が印象に残る非常に優美な仏像です。

ご本尊は、毎年春と秋限定で開帳されています。
詳しくはホームページでご確認ください。

国分尼寺 法華寺 https://hokkejimonzeki.or.jp/

福祉施設の原点!浴室

光明皇后の慈悲の精神が伝わる浴室からふろは、絶対に外せない見どころです。

光明皇后が難病者たちに入浴する場を提供した建物といわれています。まさに、日本における福祉施設の始まりともいえる場所です。

内部は薬草を用いた蒸し風呂になっており、いわゆるサウナのような構造になっています。

外から見た印象ですが、決して現代のように立派な建物ではありません。

貧しい時代にこのような施設を創設した光明皇后の慈悲深さに、改めて感銘を受けますね。

光月亭は昔懐かしい茅葺き屋根の家

華楽園の奥に、懐かしい茅葺き屋根の家・光月亭があります。昭和46年に奈良県添上郡月ヶ瀬村より移築されたものです。建築手法から十八世紀ごろの建物だと推定されます。

茅葺き屋根の家といえば、昔話で聞いたことがある人もいるかもしれませんが、実際に目にした方は少ないのではないでしょうか。

私は、木と土の香りが漂う建物の中に足を踏み入れた瞬間、緊張感が一気にほぐれて穏やかな気持ちになりました。

建物内には無料のドリンクサーバーが置かれてあり、縁側でお茶を飲みながら、穏やかなひとときを過ごせます。心身共にリラックスできるおすすめの場所です。

草花に癒される!華楽園

梅や椿など750種類以上もの四季折々の草花が咲き誇る、法華寺東側にある庭園です。園内には散策路が整備されており、休憩用のベンチもいくつか設置されています。

私が行ったのは真夏の暑い時期だったせいか、残念ながらあまり花は咲いていませんでした。

別の季節に行った時は、時間の経過を忘れてしまうほど美しい草花に癒された覚えがあります。

拝観者の皆さんが、美しい花々に囲まれながら優雅なひとときを楽しまれていたのが印象的でした。

優しく柔らかい雰囲気に包まれた境内の写真



まとめ

法華寺は人々に癒しを与え、同時に心を成長させてくれる場所です。

お寺の穏やかで優しい雰囲気に触れ、まずは自分自身を癒してあげてください。自分を大切にすることが、人間関係において最も重要ではないでしょうか。

光明皇后が持つ思いやりや労りの気持ち、そして相手を理解しようとする姿勢は、今後の仕事に生かせるかもしれません。

法華寺で心の癒しと成長を求めてみませんか。

国分尼寺 法華寺
〒630-8001 奈良市法華寺町882
TEL:0742-33-2261
拝観時間:9:00~16:30
駐車場:あり
ホームページ:https://hokkejimonzeki.or.jp/