飛鳥寺の見どころを紹介!日本人の心のふるさとに行きませんか

奈良編
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遠いご先祖様との繋がりを感じられるような、懐かしさを覚える場所でゆっくりしたいと思ったことはありませんか。

もしそのような場所をお探しであれば、奈良県明日香村にある飛鳥寺がおすすめです。

飛鳥は、日本人の心のふるさとと呼ばれています。

その理由は、日本で初めて本格的な寺院である飛鳥寺が建立されたことや、郷愁を感じる田園風景が今もなお残っているからです。

この記事では、飛鳥地方の特に魅力的な場所、飛鳥寺の見どころについて紹介します。

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飛鳥寺の歴史や雰囲気

日本最古の寺院!飛鳥寺の由緒

正式名称 安居院あんごいん 新西国第9番 聖徳太子第11番霊場

発願年 第32代崇峻天皇元年(588) 
発願者 蘇我馬子
創建年 第33代推古天皇4年(596)  

ご本尊 飛鳥大仏(釈迦如来坐像)  重要文化財 銅像  作・鞍作鳥(止利仏師)

宗派  真言宗豊山派

歴史
物部氏との戦いに勝利した蘇我馬子が、日本で初めて創建した本格的寺院です。当初は「法興寺」と呼ばれていました。

塔を中心に東西と北に金堂を配し、さらには回廊や講堂をも有する壮大な伽藍でした。(現在の約20倍)
寺には天皇が住まわれ、国際交流の中心地となります。

その後、平城遷都に伴い法興寺は新京に移転。(現在の元興寺)

旧伽藍は幾度となく火災に遭い、一度は衰退するものの、その後再建されます。
現在はうつくしい自然と歴史が融合した場所として、拝観者の心を和ませているお寺です。

のどかな雰囲気に包まれた境内の様子

境内に咲く花

所要時間は、首塚までゆっくり見て回っても40分もかからないと思います。

よくみるとあちらこちらに万葉歌碑があったり、創建当時の礎石があったりなど、見どころがたくさんある場所です。

境内はのどかな田園風景に囲まれていて、心地よい空気が流れています。昔の人はこのお寺にどんな想いで訪れていたんだろうなどと、思いを馳せるのも楽しいですよ。

大和の風景とともに、万葉歌を紹介した文庫本。もちろん美しい明日香村の花々も紹介されています。レビュー評価も高くておすすめの本です。↓

入江泰吉 万葉花さんぽ(小学館文庫)

飛鳥寺のすてきな見どころ

飛鳥寺最大の見どころ!飛鳥大仏

あの聖徳太子も祈ったといわれる日本最古の仏像・飛鳥大仏。少しだけ右を向いているのは、太子が誕生した場所を向いているからといわれています。

羅災により大部分を修復していますが、額と目のあたりと左耳、そして右手中央三本は造像当時のものです。

お堂に入ると、大仏やお寺について説明する音声が流れています。(写真撮影OK)

これほどまでに「重み」を感じる仏さまに出会ったのは、私は初めてです。1400年間変わらずに、この場所で人々の願いを聞き、見守ってこられたのでしょう。

素朴な表情とは逆に、『重厚な歴史』を感じさせてくれる貴重な仏さまは、まさに飛鳥寺最大の見どころです。

私はどうしてもウ〇トラマンに見えてしまいます。もしかしてウ〇トラマンは、飛鳥大仏からヒントを得たのでしょうか(そんな訳ないか・・スミマセン)

押さえておきたい見どころ!本堂

小さな境内に堂々と佇んでいる本堂も、押さえておきたい見どころです。

現在の本堂が建てられたのは1826年。かつての中金堂があった場所に建っており、その礎石も残っています。

中庭に建っているのは、「日本の灯籠」にも選ばれている飛鳥寺形石灯籠(南北朝時代)や、宝篋印塔(室町時代)です。

他にも、飛鳥寺から出土した鴟尾瓦や、西陣織で作られた飛鳥大仏の掛け軸なども展示されています。

今のお堂も、歴史ある古寺独特の雰囲気が漂っている建物です。温かくて落ち着く佇まいは、どこか懐かしい気持ちを思い起こさせてくれますよ。

願いがかなう石仏?!

見落としがちな見どころとしてあげられるのが、万葉池と呼ばれる小さな池近くに安置されている、三体の石仏です。

なんとこちらの石仏、ひとつひとつに水をかけて祈ると、交通安全や良縁成就などのご利益があるといわれています。

お祈りのやり

右 南無大師遍照金剛=鏡の正直胸に置き、一回かけて交通安全 子供安全 学業成就
中 南無観世音菩薩=慈悲の勾玉首にかけ、二回かけて家内安全 家業繁栄 商売繁昌
左 南無大聖不動明王=剣の決断手に持って、三回かけて恋人を得たい 夫婦円満 良縁成就

大仏がお目当ての方も多く、こちらでお祈りされている人は少ない印象を受けました。

願い事を終えた後は、なんだか気持ちまですっきりしますので、ぜひ試してみてください。

ちなみに、私は訪れるたびにやっていますが、今のところ特に大きな災難もないのでご利益があったと思っています(笑)

田園風景は飛鳥寺のとっておきの見どころ

寺の南側には、飛鳥を代表する自然豊かな田園風景が広がっています。

「真神原」と呼ばれており、古代朝鮮半島にある新羅・慶州と、百済・扶余の景色と酷似しているといわれている眺めです。大陸風で、飛鳥地方随一の風景といわれています。

懐かしい日本の風景がそのまま残されており、見ているだけで心が癒されることでしょう。

飛鳥が日本のふるさとだといわれる理由が分かるかもしれません。

私は、風や草木、水などありとあらゆるものに自然に感謝の気持ちがわいてきました。知る人ぞ知るおすすめの見どころです。

忘れてはいけない場所!蘇我入鹿の首塚

飛鳥寺の西側には、蘇我入鹿の首塚といわれている五輪塔があります。

田畑の中にポツンと建っているので、事前知識がない方はこれが首塚だと思わないかもしれません。

飾り気のないところがいかにも奈良らしいとは思いますが、五輪塔には寂寥感が漂っています。

こちらも外せない見どころではありますが、首塚だと思うとやはり少し怖いですね。私は、早々にその場を後にしました・・。

首塚の怖さとは対照的に、このあたりに咲く花々はとてもうつくしいです。

心地よい風が吹き抜けていて、良いリフレッシュになりますよ。

美しい境内の様子

飛鳥大仏標石


江戸時代、飛鳥寺参拝の道しるべとして彫刻された文字です。
台の石は創建当時のものを使用しています。

門前の見落としがちな場所にあるので、気を付けましょう。

塔心礎(塔の心柱の礎石)で、仏舎利が納められていました。

思惟殿には、観世音菩薩が安置されています。

飛鳥寺の最大の門・西門跡。

中大兄皇子と藤原鎌足は、ここの蹴鞠の場で出会いました。

まさに、歴史の舞台となった場所ですね。感慨深いものがあります。

飛鳥寺のうつくしい御朱印

飛鳥寺では、現在三種類の御朱印がいただけます。飛鳥寺とご縁を結んだ証に、いかがでしょうか。

本尊「飛鳥大仏」

御詠歌

聖徳太子卸遺跡第十番「止利仏師作 丈六釈迦」

個人的には、丈六釈迦の手の印が珍しくて、心惹かれるものがありました。

御朱印帳は、拝観前に出してくださいと注意書きがありますので、受付の際に、一緒に御朱印が欲しいと申し出ておきましょう。各1枚300円です。

このほかにも、飛鳥寺オリジナルの御朱印帳も販売されています。

まとめ

飛鳥寺は、ご先祖様たちとの繋がりを感じさせ、懐かしい思いに浸らせてくれる場所です。

お寺に足を踏み入れると、古代の息吹や叡智が今もなお息づいているように感じられます。

また、寺院周辺の田園風景は、まさに心のふるさとそのものです。草木がそっと語りかけ、風が古代の物語を運んできてくれます。

ぜひ、あなたも心の安らぎを求めに、飛鳥寺を訪れてみませんか。

飛鳥寺(安居院)

所在地および連絡先
〒634-0103 奈良県高市郡明日香村飛鳥682
TEL:0744-54-2126
FAX:0744-54-3743

拝観料
一般/大学生  個人:350円 団体(30名以上):320円
高校生/中学生 個人:250円 団体:220円
小学生 個人:200円 団体:170円

拝観時間
4月~9月 9:00~17:30(受付は17:15迄)
10月~3月 9:00~17:00(受付は16:45迄)
休業日:4月7日~4月9日

アクセス
近鉄橿原神宮前駅東口より周遊バスにて飛鳥大仏前下車 

駐車場:普通500円 中型2,000円 大型3,000円