勝負ごとをする時は、つい興奮して頭に血がのぼって、失敗してしまうなんてことありませんか。
今回はそんなあなたに、京都市伏見区にある藤森神社を紹介いたしましょう。
なぜならこの神社は、閑静で神秘的な雰囲気に包まれており、気持ちが芯から安らぐからです。賭け事や仕事の勝負運なども、冷静に判断できれば、結果もまた違ってくるかもしれませんよね。
由緒や境内の様子を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
三つの社が合祀された神社!京都・藤森神社の由緒
菖蒲節句発祥の地!藤森神社
創建年 今から約1800年前
創建者 神功皇后
ご祭神
本殿中央(中座)素盞鳴命・別雷命・日本武尊・応神天皇・仁徳天皇・神功皇后・武内宿禰
本殿東殿(東座)舎人親王・天武天皇
本殿西殿(西座)早良親王・伊豫親王・井上内親王
ご利益 勝運・学業成就
歴史
菖蒲節句発祥の地で、平安遷都前に神功皇后によって創建された、皇室とゆかりのある神社。
現在の藤森神社は、三つの社が合祀されたものです。
それぞれの起源を知ろう!三つのお社の歴史
本殿中央(中座)
摂政3年(203)、新羅の戦いから帰還した神功皇后は、山城の国深草の里・藤森の地を神在の聖地としました。
大旗を立てて塚を造った後、神々をお祀りされたそうです。これが当社の起こりといわれています。
本殿東殿(東座)
宝字3年(759)に、藤尾に建てられていた「藤尾社」という神社が起源です。(藤尾は現在の伏見稲荷)
永享10年(1438)、後花園天皇の勅令により、足利義教は稲荷山山頂にあった祠を藤尾に移動しました。そのため、藤尾社は藤森に遷座されたそうです。
本殿西殿(西座)
元は、東山塚本に鎮座していた神社。
皇太子となった早良親王は、蝦夷の反乱に出陣する際、藤森神社に戦勝祈願に訪れていました。
これを聞いた反乱軍は恐れ慄き、戦わずして平定されたのです。
延暦4年、淡路に流される途中で亡くなった早良親王は、延暦19年に崇道天皇と追号され、塚本社に祀られます。
後に、伊豫親王・井上内親王を合祀。
長い歴史の中で、幾度となく火災に遭った社は、最終的に藤森に遷されることとなります。
冷静な心になれる!京都・藤森神社の拝殿
静寂に包まれたこの場所には、老若男女関係なく、絶えず人々が訪れています。
冒頭でもお伝えしましたが、これから勝負するぞという時に、冷静な心でいることってとても大事ですよね。
厳かな気持ちで手を合わせると、心の奥深くまで安らいだような気持ちになれる拝殿です。
ただ運に任せる、神頼みするだけではなく、心構えまで教示してくれるようなそんな場所でもあります。
境内社やそのほかの見どころを紹介
狛犬
西門にいた狛犬は、鬣が短く、スラっとした印象をうけます。
手水舎
馬の口から水が出ている、一風変わった手水舎です。
手水舎台石は、宇治浮島にある十三重塔の上から三つ目の石で、なんと石川五衛門が持ってきたものなんだとか・・!!
今でも十三重塔にあるこの部分だけ、石の色が違うそうですよ。馬のピカピカ感とのコントラストが何とも不思議な感じがします。
神馬像
割拝殿
霊験天満宮
ご祭神 菅原道真
境内一番奥、本殿の左裏側に鎮座する霊験天満宮です。ご祭神は、菅原道真。学問の神様で有名ですね。
大将軍社(重要文化財)
ご祭神 磐長姫命
社殿造営時期 室町時代(1438)
建築技法 一間社流造り・こけら葺
桓武天皇が平安に遷都された際、都の四方に大将軍社が祀られました。そのうちの一つが、このお社です。
方除けの神として知られています。
七社
天満社・熊野社・厳島社・住吉社・諏訪社・廣田社・吉野社
祖霊社
ご祭神 藤森神社に功労功績を残した人々の御神霊
現在(2024.3)工事期間中で、御神霊は本殿に御遷しています。
八幡宮(重要文化財)
ご祭神 応神天皇
神鎧像
藤森祭は、菖蒲節句発祥の祭として知られています。
この節句の飾武者人形には藤森の神が宿るとされており、その象徴として建立されたものです。第二紫陽花苑の入り口付近にあります。
第二紫陽花苑
中央に赤い橋が架かっています。見ごろを迎えた時は、さぞかし華やかでしょうね。
お参りした際はシーズンオフでしたので、少し寂しい様子でした。
不二の水
地下約100メートルから湧き出ている御神水です。参拝後に汲みに来られる方が後を絶ちません。
それにしても、不思議な形をした石ですね。
藤森七福神
ご利益
福禄寿・・長寿、富貴繁栄
弁財天・・芸術、芸能、文学、学問、金運
布袋和尚・・人格形成、富貴繁栄
毘沙門天・・智慧、福徳、出世開運
恵比寿神・・海上交通安全、漁業、水商売守護、商売繁昌
大黒天・・金運、出世開運、家内安全、子孫繁栄
寿老人・・富貴繁栄、長寿、諸病平癒
大日如来社(写真右)
藤森稲荷社
神楽殿と斎館
絵馬舎
金色の絵馬舎は、いかにも京都らしいなと思ったのは私だけでしょうか・・?
蒙古塚
蒙古の将兵と戦利の兵器を納めた場所であるといわれています。
公園
なんと、境内には公園までありました!南門から入ってすぐの場所です。神社の中に公園がある風景は、珍しいのではないでしょうか。
南門
直書きもOK!藤森神社の御朱印と授与品
御祈祷や御朱印、授与品の受付はこちらの参集殿で行われています。
この日の御朱印は、全部で4種類です。
通常の御朱印は、初穂料300円。書置きのほかに、御朱印帳に直書きもできます。
続いては、京都刀剣御朱印巡り第13弾、『鶴丸国永』の御朱印です。
こちらは、大判(1,000円)サイズと、通常(500円)サイズのものがあります。どちらも書置きのみ対応。
ほかにも、期間限定の御朱印もあるようです。
藤森神社限定の御朱印帳もあります。初穂料は、1,800円から2,000円。
御朱印帳を購入すると、一つだけ御朱印が書かれた状態でいただけるとのことです。
このほかにも、御朱印帳カバー(1,000円)やお守りやお札なども販売されていました。
このサイトに挙げている御朱印や授与品は、あくまでも一例です。
御朱印や授与品は更新される可能性があります。参考として閲覧いただければ幸いです。
まとめ
藤森神社は訪れる者の心を和ませ、本来の自分が持っている力を発揮させてくれる神社です。
境内の神秘的で静謐な雰囲気は、勝運にも恵まれやすくなる心の状態を作り出してくれます。
ぜひ、あなたも藤森神社を訪れて、そのご利益を授かってみませんか。
主な行事
藤森祭 | 5月1日~5月5日 |
紫陽花祭 | 6月15日 |
藤森神社
住所 〒612-0864 京都市伏見区深草鳥居崎町609
TEL 075-641-1045
FAX 075-642-6231
公式ホームページ http://www.fujinomorijinjya.or.jp
社務所受付時間 午前9時~午後5時
参拝料 無料
アクセス
電車 ・京阪墨染駅下車徒歩7分 ・JR藤森駅下車徒歩5分
バス 市バス藤森神社前下車すぐ
駐車場 あり
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