奈良県大和郡山市にある、密かなパワースポット・源九郎稲荷神社をご存じでしょうか。
小さな境内ながらも、数々の有名な歌舞伎役者が参拝しており、知る人ぞ知る神社となっています。
この神社最大の魅力はなんといっても、神社にいらっしゃる語り部の存在です。来る人にすてきな思い出を作ってほしいと願うその方の姿勢は、神社の魅力を最大限に引き出してくれています。
今回は、そんな語り部の存在とともに、由緒や境内の様子など源九郎稲荷神社を詳しく紹介いたしましょう。
郡山城の守護神!源九郎稲荷神社の由緒
創建年 不明
創建者 不明
ご祭神 宇迦之御魂神(保食神) 源九郎稲荷大明神
ご利益 家内安全 商売繁盛 開運招福
歴史
源義経が兄頼朝との戦いにおいて、幾度となくこの神社に助けられたことから、源九郎の名前を送りました。これが社名の由来です。
時が流れ、大和郡山城主である豊臣秀長は、大和郡山の守護神を探しておりました。
そんな時、秀長は宝譽上人という人物から、夢枕に源九郎と名乗る白髪の老人が現れたと告げられたのです。
源九郎は夢の中で、「御堂を建てて、茶枳尼天を祀れば、あなたと郡山藩の守護神になろう」といいました。
この話を聞いた秀長は、さっそく御堂を建立。
さらに郡山城内には、源九郎大明神がお祀りされたそうです。
享保4年(1719)に現在地に遷座されます。現在の社殿は、大正14年(1925)に完成したものです。
スピリチュアルな雰囲気が漂う拝殿
手を合わせるとほっと気持ちが安らぎます。スピリチュアルな雰囲気が漂う拝殿です。
私の場合は、それまで抱えていた心のもやもやしたものが、帰るころにはすっきりとしていました。
ほかにも熱心に何かを唱えている方もいらっしゃいました。聞くところによると、大阪など遠方から来られる方も多いそうです。
小さな境内ながらも、ひっきりなしに参拝客が訪れていたのには驚きました。それだけ信仰の篤い神社なのでしょうね。
拝殿右側に鎮座している、源光稲荷大明神にも忘れずにご参拝ください。
ひな祭りに合わせてあるのか、拝殿前の狛狐には、華やかでかわいらしい前掛けがつけられていました。
汚れたらその都度とりかえているのでしょうか。とても大切にされているのが伝わってくる狛狐です。
ちなみにこの狛狐さんには名前がついていて、一枚目が「珠ちゃん」、二枚目が「巻ちゃん」と呼ばれています。
神社の魅力といえばこの人!語り部
冒頭でもお話ししたように、源九郎稲荷神社最大の魅力である、語り部さんがいらっしゃる社務所です。
自称語り部さんは、この道40年の大ベテラン!ご自身が務めている間に宮司さんが3人も変わったとのことです。(宮司さんよりもえらい方かもしれません笑。)
しかも、毎年開催される行事・白狐渡御の踊りの指導等もされているのだとか・・!
話しかけると、神社の成り立ちや郡山城との関連について詳しく教えてくださいました。
『ただ神社に来るだけではなく、こうやってお話しすることで、少しでも思い出として残してほしい。』
その想いから、こうして語り部をしているのだそうです。
その気持ちに感銘を受け、神社に良い印象を持ちました。また来たいという気持ちにさせてくれたのはさすがです。
華やかな源九郎稲荷神社の境内
境内でひと際華やかな存在である枝垂れ桜。
中村勘九郎さんの襲名披露記念に植樹されたものです。
神社名にもなっている源九郎狐は、歌舞伎の演目で数多く演じられています。神社にも、尾上右近さんなどたくさんの歌舞伎役者が訪れているのだとか・・・!偶然出会えたらラッキーですね。
このほかにも、境内にはさまざまなお花が咲き誇っていました。
ビー玉がきらきら光って美しい手水舎。
払戸神社。神社に来たら、まずはこちらにお参りして穢れを払いましょう。
境内にある、ほっと一息つける休憩所です。この後、座布団を敷いてくださいました。
この日は郡山で『大和なひな祭り』というものが開催されており、その一環として、神社でもたくさんのお雛様が飾られていました。
こんなに多くの雛飾りを見られる機会は、めったにないでしょうね。カメラのシャッターを切っておられる方もいらっしゃいました。
お雛様を見ると、なんだかほっこりとして笑顔になってしまうのは私だけでしょうか。とても癒されますよ。
この部屋は時期ごとに展示品が変わりますので、何が飾られているかは参拝のお楽しみということにしても良いですね。
ちょっぴりクスッとくる笑いの箱もありますので、ぜひご覧ください。
種類が豊富な源九郎稲荷神社の御朱印と授与品
源九郎稲荷神社の御朱印は、基本的に上の二種類になります。
切り絵から絵柄付きのものまで種類が豊富にあり、すべてを撮りきれませんでした・・。詳しくは公式ホームページをご覧ください。
社務所には御朱印のサンプルが置かれてあります。お気に入りのものが見つかれば良いですね。
少し見づらいですが、真ん中にあるのが御朱印帳になります。
狐さんが舞っているようにもみえるお稲荷さんらしい御朱印帳ですね。東大阪市にある瓢箪山稲荷神社のものと少し似てる気がします。
初穂料は2000円です。
手作りのお守りなど、そのほかにも数多くのかわいい授与品がありました。
このサイトに挙げている御朱印や授与品は、あくまでも一例です。
御朱印や授与品は更新される可能性があります。参考として閲覧いただければ幸いです。
まとめ
奈良県大和郡山市にある源九郎稲荷神社について紹介いたしました。
源九郎稲荷神社は、拝殿のスピリチュアルな雰囲気や、生き生きとした花々、かわいい授与品など魅力がたくさんある神社です。
そして、そんな神社を支えている語り部の存在はもちろん、地元の人々の篤い想いが、訪れる人々を惹きつけてやみません。
あなたもぜひ、密かなパワースポット・源九郎稲荷神社に足を運んでみませんか。
主な行事
3月31日 | 白狐渡御 |
源九郎稲荷神社
住所 639-1144 奈良県大和郡山市洞泉寺町15
TEL 0743-55-3830
公式ホームページ https://gennkurouinari.jimdofree.com/
参拝時間 24時間
参拝料金 無料
アクセス
近鉄橿原線 近鉄郡山駅より徒歩10分
JR関西本線(大和路線) 郡山駅より徒歩10分
駐車場 あり
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