仏像好き必見!東大寺戒壇堂の四天王像が創り出す神秘と威厳の世界

奈良編
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仏像好きの方に、今回は日本にある仏像の中でも、特に神秘的で荘厳な世界観を漂わせる場所を紹介します。

東大寺戒壇堂に安置されている国宝・四天王像は、その力強い姿や奥深い表情から、多くの人々に安らぎや感動を与えてきた仏像です。

天平時代の最高傑作ともいわれる四天王像は、神秘的で威厳に満ちた世界へとあなたを導いてくれるでしょう。

天平彫刻の美に触れて、すてきなひとときを過ごしてくださいね。

東大寺の魅力が詰まった一冊です↓もちろん、戒壇堂も紹介されています。広目天のポスター付き
隔週刊 古寺行こう(3) 東大寺 2022年 4/12 号 [雑誌]

戒壇堂の歴史と趣のある雰囲気

戒壇堂の歴史!戒律を授ける神聖な場所

創建年 天平勝宝6年(756)
開山者 鑑真
収蔵仏 釈迦如来 多宝如来 四天王像(国宝)
四天王像作者 国中公麻呂くになかのきみまろ(推測)
宗派 華厳宗
歴史

天平勝宝6年(756)、唐における戒律の立役者、鑑真が来朝し、聖武天皇や光明皇后など440人余りに戒を授けました。
翌年9月には、大仏殿の西方に戒壇院を建立。
正式な僧侶となるため、このお堂で多くの僧が戒律を授けられ、厳粛な儀式を執り行ったのちに巣立っていきます。

建立当時の伽藍は後の火災で消失しており、現在あるお堂は享保17(1732)に建てられたものです。

3年ぶりに公開された境内の雰囲気

戒壇堂は、お堂と小さな池だけで構成される簡素な境内です。しかしながら、砂利に描かれた砂紋は、境内に幽玄な趣を漂わせてくれています。

朝早くは拝観者が少なく、静謐な雰囲気を満喫できるおすすめの時間帯です。

修理や耐震工事のため、2020年よりお堂に入れなくなっていましたが、10月1日より約3年ぶりに拝観が再開されています。



神秘性と威厳に満ちた四天王像

まるで別世界に来たようなお堂の中の様子

お堂の真ん中に安置されているのは、多方如来と釈迦如来です。その周りを四体の像がお守りしている形になっています(下記の図参照)

四天王像の表情は忿怒相であり、最初は怖さを感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし堂内には、この世のものとは思えないほど神秘的なエネルギーに満ちており、不思議と心が安らぎます

東西南北を守っている四体の像が持つ、深い慈悲の心が伝わってくるようです。

恐怖におののく?!四天王像・持国天の特徴

出典:戒壇堂パンフレット

・大きさ 160.5cm

・技法 塑像

・造像時期 奈良時代

右手に剣を持ち、両足で餓鬼を踏みつけた姿をしている持国天。東の方角を守護する神であり、争いなどの災いから国を守る役割を担っています。

大きく見開いた眼は、見る者の心の奥まで見透かしているようです。凄まじい威厳を放つ持国天ですが、個人的には四体の中で一番怖い像だと感じました。

深い優しさを感じる四天王像・増長天の特徴

出典:戒壇堂パンフレット

・大きさ 162.2cm

・技法 塑像

・造像時期 奈良時代

南の方角を守護する神であり、五穀豊穣をもたらす役割を持っています。

三叉戟と呼ばれる武器を手に持っており、持国天と同じく忿怒に満ちた表情ですが、どこか優しさも感じる像です。

増長天の右腕後ろ部分に、僅かに赤い彩色が残っているのが確認できます。

最も人気が高い四天王像・広目天の特徴

出典:戒壇堂パンフレット

・大きさ 169.9cm

・技法 塑像

・造像時期 奈良時代

西の方角を守る神。手に持っているのは、武器ではなく経巻と筆です。人々に智慧を授け、真実に導く役割を担っています。

広目天は戒壇堂パンフレットの表紙を飾っており、四体の中で最も人気が高いといわれている像です。

実際に私も、広目天には最も神秘性を感じ、真実を見通す目には引き込まれてしまいそうになりました。

最も強い四天王像・多聞天の特徴

出典:戒壇堂パンフレット

・大きさ 164.5cm

・技法 塑像

・造像時期 奈良時代

北の方角を守る神であり、主な役割は人々にお釈迦様の教えを広めることです。別名、戦いの神。

多聞天は、四体の中でも最も強いといわれています。確かにそのお姿を見ると、不思議と大きなものに守られているような気持ちになれる、非常に心強い存在です。

仏像好きなら欲しい!御朱印や授与品

戒壇堂では、通常1種類の御朱印をいただけます。

仏像好きの方は、ぜひ貰っておきたい御朱印です。1枚300円。

御朱印と一緒に、戒壇堂について書かれたしおりもいただけます。

オリジナル御朱印帳と御朱印帳袋

受付では、その他にも四天王像が描かれたポストカードやクリアファイルも販売されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

まとめ

東大寺戒壇堂に安置されている、四天王像について紹介しました。

四天王像は、天平時代から変わらず、人々の心に感動や安らぎをもたらしてきた神秘の像です。

その存在は時を超えて、私たちに魅力的なメッセージを届けてくれます。

ぜひ、あなたも戒壇堂へ足を運んで、四体の像が創り出す世界観を肌で感じてみませんか。

東大寺戒壇堂への旅行には、航空券が格安価格で購入できるこちらのサイトがおすすめです↓

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東大寺戒壇堂
〒630-8211 奈良市雑司町406-1
TEL:0742-22-5511
ホームページ:https://www.todaiji.or.jp/information/kaidando/

拝観時間4月~10月 7:30~17:30
11~3月  8:00~17:00
拝観料大人 600円
小学生 300円
その他、各種割引あり

※拝観時間や料金は変更している可能性があります。正確な情報をご希望の場合は、お堂までお問い合わせください。

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