秋篠寺の見どころ!一生に一度は会いたい美しい技芸の神

奈良編
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静寂が漂うお寺で、美しい仏様に会えたら嬉しいですよね。今回はそんなあなたに、奈良県奈良市にある秋篠寺をご紹介します。

秋篠寺は、一生に一度は会っておきたい美しい御仏・伎芸ぎけいてんが安置されているお寺です。伎芸天には、技芸の修達や福徳円満のご利益があります。

優美なお姿と柔らかいオーラは、拝観者の心を安らかにしてくれるでしょう。

さらに、苔むした庭や安らぎに満ちたご本尊など、ほかにも見どころがたくさんありますので、あわせてご紹介します。

秋篠寺はもちろん、法華寺や西大寺などの周辺寺院の見どころを紹介した本(770円)です。グルメやお土産についての情報も満載です。
隔週刊 古寺行こう (33) 西大寺・秋篠寺・法華寺

心が癒される秋篠寺の歴史と境内の雰囲気

謎が多い?!秋篠寺の由緒

創建年 宝亀7年(776)
開山  善珠僧正
ご本尊 薬師如来
宗派 単立宗教法人

歴史
秋篠寺は、宝亀7年(776)に光仁天皇の勅願され、780年に善珠僧正が開山した寺院です。
その後、桓武天皇に受け継がれ、平安遷都とほぼ時を同じくして完成したとの記述がありますが、詳しい詳細は分かっていません。

大元帥明王影現の霊地たる由緒を以って、真言密教道場として栄えたが、保延元(1135)年の兵火により伽藍の大部分を焼失。
鎌倉時代以降に復興造営されるも、今度は、廃仏毀釈によって寺域の大半を失ってしまうなど、幾度なく災難が訪れます。

現在では、悠久の歴史と豊かな自然を抱く寺として、訪れる者の心を和ませているお寺です。

格調高い境内の雰囲気

秋篠寺は秋篠宮家の名前の由来となった寺としても有名です。

その名前から期待されるように、境内は格調高い風情を漂わせています。とても居心地が良く、心が穏やかになる雰囲気です。

手入れの行き届いたお庭や清々しい佇まいは、奈良よりも京都のお寺に近い印象を受けますね。

休憩処

さらに資料によると、伎芸天のご利益を求めて、芸能関係者もよく訪れるようです。私が訪れた際も、参拝者の中には若い女性がちらほらと見られました。

拝観の所要時間は、ゆっくり見て回っても30分ほどでしょう。

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小さいながらも見どころいっぱいな秋篠寺

伎芸天は最も美しい見どころ

出典:秋篠寺授与品

本堂の入り口付近に安置されている美仏・伎芸天。

技芸修達や福徳円満のご利益があり、『東洋のミューズ』とも呼ばれています。秋篠殿下ご成婚の際は、横顔が紀子様に似ていると話題にもなったほどです。

私は、伎芸天のあまりの美しさに、しばらくその場から離れられなくなるほど、心を奪われてしまいました。これほどまでに美しい仏様に会ったのは、聖林寺の十一面観音以来です。

個人的に特に惹かれたのは、少し開いた口元で、柔らかさと気品を感じます。

まさに、人を惹きつける魅力を持った芸能の神です。芸の道に入っていない方にも、ぜひ一生に一度は会ってほしいと思います。

お寺を代表する見どころ!苔むした庭

境内に広がる、緑の絨毯のように敷きつめられた苔は、秋篠寺を代表する見どころでしょう。

そこには、まるで別世界に来たような神秘的な光景が広がっています。

苔は周囲の空気を浄化し、清新な空間を作り出しているようです。境内に入ると、喘息持ちの私も呼吸がしやすくなりました。

近くで見ると、色鮮やかな苔は活き活きとしていて、まるで今にも踊り出しそうな雰囲気です。苔好きにはたまらないでしょうね。

特に雨粒を受けた苔はおすすめです。きらきらと輝いており、より一層美しく感じられます。

幻想的な眺めに、ぜひ癒されてくださいね。

趣ある本堂

伎芸天が安置されている本堂(国宝)も、重厚感があって趣のある見どころです。

本堂は、創建当時は講堂として建立されました。現在のお堂は、鎌倉時代の焼失後に再建されたものです。

ただし、本堂は奈良時代の伝統を生かして造られており、素朴な外観ながらも、落ち着きがある和様建築となっています。

屋根

本堂内部には床がありません。

そのため、土足でそのまま土間に入っていきますが、その古風さがかえって仏像の古めかしさを際立たせてくれます。まるで、奈良時代にタイムスリップしたかのようです。

また、お堂内部にある柱は、線香の煙の影響からか黒ずんで煤けて見えます。

全体的に手入れをしすぎていないのかもしれませんね。かえって趣を感じる上、穏やかな気持ちにさせてくれるお堂です。

ご本尊・薬師如来も見逃せない見どころ

本堂入り口の写真(堂内撮影禁止の為)

病気平癒のご利益がある秋篠寺のご本尊・薬師如来。

伎芸天に注目が行ってしまいがちですが、薬師如来も大変慈悲深く、安らぎを与えてくれる存在と言えます。

薬師如来の脇に安置されているのは、上代(主に奈良時代)にしては珍しい、鏡を持った日光菩薩と月光菩薩です。

薬師如来に手を合わせると、自分の過去の過ちを許す気持ちになれ、心が安らぎます。

伎芸天がその魅力で心を満たしてくれるお方なら、薬師如来は癒しをもたらしてくれる存在であるといえるでしょう。

注目すべきその他の仏像

堂内には、その他にも愛染明王や十二神将などさまざまな仏像が安置されています。

特におすすめの見どころは、すさまじい忿怒の形相をした五大力菩薩です。

敵から国を護るためこのような表情をしていますが、目の前に立つと、あまりの恐ろしさに背筋がゾクッとしてしまいます。

ところが、しばらく見つめていると、その奥深くに秘められた慈愛を感じてくる不思議な仏様です。

また、優雅で温和な顔立ちをした地蔵菩薩も、見る者に癒しを与え、自然に心を和ませてくれます。

優美なその他の境内の写真

秋篠寺の鎮守神・八所御霊神社は、お寺の南門近くにあります。八柱を祀っている神社です。

秋篠寺と同じく、その歴史には謎が多いとされています。

美仏・伎芸天のお守りや授与品

美仏・伎芸のご利益があるお守りをいただきました。ひとつ100円です。

こちらは中身のみですが、きれいな袋に入ったタイプのお守りも受付で授与されています。

伎芸の像の足元には、たくさんのお守りが無造作に置かれていますが、それらはすべて返しに来られた方のものです。

より技芸の修達のご利益が欲しい方は、いかがでしょうか。

また、伎芸天の写真も販売されています。4枚セットで700円です。

中には、伎芸天について書かれた説明用紙も入っています。

こちらの写真の大きさは、縦は約30cm、横は約21cmです。部屋に飾ると、結構存在感があります。

秋篠寺では、大元帥明王の特別拝観日以外、御朱印が授与されていません。この写真を部屋に飾っておくだけでも、伎芸天を拝んだ時の気持ちが蘇ってきます。

つらい時や疲れた時に伎芸天の優しい表情を見ると、心が癒されるでしょうね。

まとめ

奈良県奈良市にある、秋篠寺の見どころについて紹介しました。

秋篠寺は、美しい仏様と境内の安らいだ雰囲気が人々の心を癒してくれるお寺です。

心が癒されると、自然に感謝の気持ちがわいてくるでしょう。感謝して生きることは、伎芸天のご利益である技芸の修達にとっても、非常に大切な要素ともいえますよね。

ぜひあなたも、秋篠寺で安らぎのひとときを過ごしてみませんか。

秋篠寺

住所  〒631-0811 奈良市秋篠町757
Tel/Fax 0742-45-4600 
駐車場  普通車12台 バス8台 (駐車料金は無料)
アクセス 
バスの場合:近鉄大和西大寺駅北口のりば  押熊行バス6分『秋篠寺』下車 
近鉄大和西大寺駅から徒歩の場合:約19分

拝観時間09:30~16:30
料金(個人)大人 500円
大学生 500円
高校生 500円
中学生 200円
小学生 100円
料金(団体)
大人 450円
大学生 400円
高校生 350円
       ※ 身障者割引 本人のみ無料

特別拝観日 6月6日 大元帥明王像