興福寺の見どころを簡単に紹介!お寺で心を癒しませんか

奈良編
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精神的に落ち込んだり苦しんだりすると、日々の生活に影響を及ぼし、心身のバランスを崩してしまうこともありますよね。

そんな時に開運のご利益があるお寺を訪れると、何か突破口が見つけられるかもしれません。

今回は癒しと健康運を求める人におすすめのお寺、奈良県奈良市にある興福寺の見どころをご紹介します。このお寺は開運全般のご利益があり、心の癒しを求める方にぴったりな場所です。

あなたの心を癒し、生活をより良いものにする道が見つかりますように。



かつては甚大な権力を持っていた!?興福寺の由緒と歴史

ご本尊 釈迦如来(中金堂)
創建年 天智天皇8年(669)
創建者 鏡女王かがみのおおきみ
ご利益 開運全般

歴史

天智天皇8年(669)に、鏡女王が夫・藤原鎌足の病気回復を願って建立した、山階寺やましなでらが興福寺の前身です。和銅3年(710)、平城遷都の際に藤原不比等によって「興福寺」と名付けられました。

平安時代になると、春日社を実権におさめて大和国を所有するなど、興福寺の影響力は甚大なものとなっていったのです。
明治時代に入って神仏分離令や廃仏毀釈が行われたことにより、寺は一時苦境に立たされます。
現在は、海外からの観光客や修学旅行生などで賑わっている人気のお寺です。

昼間は人が多く集まるため、ゆっくりと拝観できないと感じるかもしれません。

そんな時は、早朝拝観がおすすめです。若草山から昇る朝日の光と、境内に広がる静謐な時の流れは心を癒し、自然に優しい気持ちになれるでしょう。

目を覚ましたばかりの鹿たちものんびりとしていて、昼間とは違うかわいらしさを放っています。

筆者
筆者

お堂は9時から拝観可能ですので、お気をつけください。




穴場スポットも紹介!おすすめの見どころ

外せない見どころ!病気平癒の仏様がいる東金堂

東金堂(国宝)
建立年 神亀3年(726)
発願者 聖武天皇
ご本尊 薬師如来坐像 脇侍 維摩居士坐像・十二神将・四天王立像
建築技術 寄棟造

歴史
聖武天皇が、叔母である元正大上天皇の病気全快を願って建立したお堂です。
創建当時の堂内には緑色のタイルが敷き詰められ、神秘的な東宝瑠璃光浄土が表現されていました。
現在のお堂は室町時代に再建されたものです。

見どころは、なんといっても病気平癒のご利益があるご本尊・薬師如来坐像ではないでしょうか。内なる苦しみを抱えている人にもおすすめの仏様です。

私の場合は、手を合わせるだけで気持ちの奥深くに優しい温もりが広がり、傷ついた心がそっと癒されていくような感覚がありました。拝観を終えると心が軽やかになっていて、気分が楽になっていたのは不思議です。

東金堂の御朱印


場所が狭くて人も多いため、ゆっくりと拝観するのは難しいかもしれません。ですが、室町時代建立の趣のある建物も含めて、押さえておきたい見どころです。

圧巻の姿!五重塔は寺を代表する見どころ

五重塔(国宝)
建立年 天平2年(730)
発願者 光明皇后
安置されている像 薬師三尊・釈迦三尊・阿弥陀三尊・弥勒三尊
歴史
藤原不比等の娘であり、法華寺創健者でもある光明皇后の発願によって建立された塔です。

創建当初は45mあり、日本で最も高い塔だったといわれています。現在の塔は、応永33年(1426)に再建されたものです。

猿沢池越しに望む五重塔

仏教において、塔は釈尊の舎利を納める墓標とされ、その内部は神秘的で荘厳な雰囲気が漂っています。

外側から見ると、てっぺんにある相輪から、まるで宇宙のエネルギーを受け入れているかのような印象を持つ塔です。どっしりとした存在感と威厳に満ちていて、圧倒されます。

興福寺の五重塔は、古都奈良を代表する景色のひとつと言っても過言ではありません。

ちなみにアイキャッチにもなっている上の写真は、北円堂前の芝生から撮影したものです。

この場所からなら工事の足場が隠れる上、山の中腹にある大文字焼の字まで見えます。

五重塔内部限定公開時に
授与された護符

五重塔は、現在修復工事を行っています。(完了予定は令和13年3月)
ガイドの方によると今年いっぱいはそのお姿が見られるとのことなので、まだの人はお早めにどうぞ。

秘密の見どころ!山景

写真は、南大門跡を南東方向に向かって撮影したものです。

この場所は、興福寺の中でもガイドに教えてもらわないと中々気づけない、秘密のビュースポットです。

写真ではわかりづらいですが、木々の間からほんの少しだけ葛城山が見えます。奈良公園内では高い所に登らないと遠くの山が望めないので、ここは貴重な山景が楽しめる見どころです。

に早朝に足を運ぶと、山の一部が薄い雲に覆われており、幻想的で美しい光景が広がっています。

しばらく眺めていると、心の奥深くにあった苦しみさえも癒されていくような、そんな素晴らしい場所です。

東大寺や春日大社に行く人が多く、興福寺はサッと見るだけの人が多いとガイドの方がおっしゃっていました。
じっくり見ると奥が深い場所なだけに、勿体ないですよね。

心癒される小さな見どころ!不動堂

人気の高い南円堂前にひっそりと建立されている小さなお堂、不動堂です。中には不動明王像や弘法大師像が安置されています。

堂内が真っ黒な煤に覆われているのは、護摩法要が行われているからです。真っ黒になった不動明王像は、まるでお堂と一体化しているようにも見えます。

お堂に近づくとお線香の優しい香りが漂っており、自然に心が落ち着くのを感じるでしょう。

不動明王は疫病退散や家内安全など、さまざまなご利益があります。手を合わせるだけでも感謝や思いやりの気持ちが湧いてきますし、何より拝観料は無料です!

興福寺を訪れたなら、ぜひ足を運んでほしいおすすめの見どころです。

願い事をかなえてくれる一観音堂

南円堂の北側に建立されているお堂で、どんな願いも一つずつかなえてくださる一言観音が安置されています。心の平安や健康を願う方に、ぜひ訪れてほしい場所ですね。

中に入ってすぐ近くで拝観できるのも魅力の一つで、時々、熱心にお経を唱えていらっしゃる方もいます。

一言観音の御朱印

手を合わせると、心の深い所までじんわりと温かさに包まれ、何か特別なもので満たされたような気持ちになれる仏様でした。

しばらく堂内にいるだけでも、気持ちが穏やかになれますよ。こちらも拝観料は無料な上、込み合うとも少ない筆者一押しの見どころです。

興福寺最古の塔!三重塔

建立年 康治2年(1143)
建立者 皇嘉門院こうかもんいん聖子 
歴史
創建当時の三重塔は治承4年(1180)に焼失しており、現在の塔は鎌倉時代前期に再建されたものとなっています。
内部には、薬師如来や釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒如来が各1000体も描かれており、神聖な空間が広がっています。

※内部公開は毎年7月7日のみ

境内東側に位置し、興福寺の中でも最古の建物と言われている三重塔もおすすめの見どころです。

五重塔と比べると、小さくて見落とされやすい場所にあるため、正直あまり目立ってはいません。ですが、どっしりとした安定感を感じさせながらも、優美な雰囲気を漂わせています。

五重塔が本格的な工事に入ったら、こちらが興福寺の象徴として注目されるかもしれませんね。

癒しの仏様がいっぱい!その他の見どころ

国宝館

国宝館
建築年 昭和34(1959)
建築様式 本瓦葺
寺宝 千手観音菩薩・阿修羅像・金剛力像など

食堂跡に造られた宝庫。
あの有名なイケメン仏像「阿修羅像」が安置されている国宝館です。
国宝館は食堂を再現した建物で、仏像や工芸品などの古代の宝物が納められています。
歴史的、文化的、芸術的価値の高いお宝が見たい方は、ぜひ訪れてみてください。

拝観時間 9:00~17:00  大人700円

千手観音の御朱印
中金堂

中金堂
再建年 平成30年(2010)
建築様式 寄棟造、単層裳階付き、本瓦葺
創建者 藤原不比等
寺宝 釈迦如来坐像・薬王薬上菩薩立像など

興福寺の中心的存在であるお堂。
新しく再建されたため、残念ながら、歴史を感じさせるような趣は感じられません。しかし、その分、創建当時の美しく光る朱色の柱や装飾を真近で楽しめます。

中金堂の御朱印
北円堂

北円堂 国宝
創建年 養老5年(721)
勅命 元明・元正天皇
ご本尊 弥勒菩薩
 
創建当時の姿をよく残す、興福寺で最も美しいとされるお堂です。
私は、仏像が纏う衣に施された芸術的美しさに、感銘を覚えた記憶があります。

※内部公開は、毎年春と秋のみです。(御朱印もその時期に合わせて授与されます。)

南円堂

南円堂
創建年 弘仁4年(813)
創建者 藤原冬嗣

藤原冬嗣が、内麻呂の追善のために建てた南円堂です。
外国の方を含めて、多くの方が手を合わせているお堂です。八角形の屋根が美しく、非常にインパクトがありますよね。

※10月17日の大般若経転読会時のみ、内部公開されます。

南円堂の御朱印

持っていると前向きな気持ちになれる?!おすすめの御朱印

興福寺のご利益を授かりたい方に、持っているだけで前向きな気持ちになれる御朱印を紹介します。

こちらは令興福力れいこうふくりきと書かれており、興福寺全体を表した御朱印です。令興福力とは福を起こしていく・福を作るといった意味があり、興福寺の名前の由来となった言葉でもあります。

福はただ待っているだけのものではなく、自ら起こしていくものだと気づかせてくれる、すてきな御朱印ですね。1枚300円。

御朱印は他にもさまざまな種類があり、中金堂横の勧進所と南円堂右側の納経所でいただけます。ぜひチェックしてみてください。

切り絵御朱印一枚1000円
切り絵御朱印一枚1000円

まとめ

今回は奈良県奈良市にある興福寺の見どころについて簡単に紹介しました。

興福寺はあなたに開運のご利益を与えてくださり、尚且つ、心を癒してくれるパワーを持ったお寺です。

ただし、開運は単にお寺を訪れただけでは掴めません。日々の生活で前向きな気持ちを持って行動することにより、初めて道が開けるものです。

お寺へ訪れるのはその一歩であり、あなたが本来持っている内なる力を引き出すきっかけとなるでしょう。

自ら道を切り開いて行けるよう、ぜひ興福寺にパワーを頂きに行きませんか。

 

法相宗大本山 興福寺
〒630-8213 奈良市登大路町48
Tel:0742-22-7755
ホームページ http://www.kohfukuji.com/

国宝館
拝観時間 9:00~17:00(受付終了16:45) 年中無休

大人・大学生高校生・中学生小学生
個人700円600円300円
団体(30名以上)600円500円200円
身障者350円300円150円

国宝館・東金連帯共通拝観券(拝観料)

大人・大学生高校生・中学生小学生
900円700円350円

東金堂
拝観時間 9:00~17:00(受付終了16:45) 年中無休

大人・大学生高校生・中学生小学生
個人300円200円100
団体(30名以上)250円150円90円
身障者150円10050円

中金堂
拝観時間 9:00~17:00(受付終了16:45) 年中無休

大人・大学生高校生・中学生小学生
個人500円300円100円
団体(30名以上)400円200円90円
身障者250円150円50円