東大寺大仏殿の見どころを紹介!大事なポイントを押さえておこう

奈良編
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奈良は古都ならではの歴史と文化が息づく街ですが、その象徴的な存在といえば東大寺の大仏ですよね。

「観光客や修学旅行生が多くて、じっくり見られるか心配」

そんな方に、本ブログでは東大寺大仏殿を訪れる際に押さえておきたい、魅力的な見どころを6つ紹介します。

東大寺の広い敷地内を効率よく巡って、たくさんの場所を訪れられたら良いですね。

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災いから国を護りたい!大仏殿の由緒

正式名称 東大寺金堂(国宝)
創建年 天平勝宝4年(752)
発願者 聖武天皇
ご本尊 銅造盧舎那仏るしゃなぶつ坐像(国宝)
大仏建立の指導者 行基
ご利益 安産祈願・無病息災
宗派 華厳宗

歴史
聖武天皇の皇太子である基親王が1歳で亡くなり、その菩提を※追修するため、金鐘山寺が建てられました。
これが東大寺の発祥です。

聖武天皇即位後、干ばつや大地震、天然痘の流行、さらには藤原広嗣の乱など、災難が幾度となく襲ってきます。
熱心な仏教徒だった聖武天皇は、仏の力を借りてこれらの災いから国を護ろうと決断まず、天平13年(741)に国分寺・国分尼寺の建立の詔を発します。

それに伴い、金鐘山寺は大和国金光明寺に昇格。東大寺の前身となったのです。

聖武天皇

さらに天平15年(743)、聖武天皇は良弁の進言を受け、大仏造立の詔を発布。

平城京遷都に伴い、大和国金光明寺で盧舎那大仏の造像が行われます。開眼供養会が厳修されたのは、天平勝宝4年(752)のことです。

その後、地震や兵火によって大仏はたびたび損傷するものの、俊乗房重源らによって修復されます。

現在では、世界各国から多くの観光客が訪れる場所です。

さまざまな人々の思いが込められ、相承されてきた大仏殿は、まさに奈良を代表する名刹といって良いでしょう。

※冥福を祈るための仏事

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見どころだらけの大仏殿

お目当ての見どころはやはり大仏

盧舎那仏座像
・大きさ
像高14.98m 台座高3.05m 顔長5.33m
・歴史
華厳経の教えにおいて、盧舎那仏は釈迦如来と同一の存在とされています。

華厳経とは、この世のすべてのものは互いに密接に繋がっており、世界はそれによって形成されていると説かれた教えです。

聖武天皇もこの教えを元に、国民の結縁と協力を呼びかけて大仏殿の造立を進めたといわれています。協力した国民の数は、なんと260万人(当時の人口の約半分)でした。

筆者
筆者

政府のみならず国民の力によって造られた仏像、それが廬舎那仏です。今では考えられないことですが、それほど聖武天皇は偉大なお方だったのでしょうね。

大仏の裏側

大仏殿に来たならば、最初に押さえておきたい見どころですね。

お堂の中に入った瞬間、どこからともなく「大きい!」「でかい!」といった声が聞こえてきます。確かに、圧倒的な存在感です。

大仏は、宇宙の真理を体現されたお姿だといわれています。

極楽浄土を現した幽玄な蓮の花と蝶々
蓮華蔵世界図

観光客が多いため、大仏の前でゆっくりと拝観するのは難しいかもしれません。ですが、短い時間でも大仏を見ていると、宇宙のすべてのものと繋がっているような感覚が湧き起こります。

心が深い安堵感に包まれ、癒される存在です。その神々しい姿をぜひ目に焼き付けてくださいね。

意外に知らない?!大仏殿の歴史

お堂の中には、東大寺の歴史や大仏殿のなりたちについて、詳しく書かれた看板がいくつも並べられています。

ここで拝観しながら学べますので、東大寺についてあまり詳しく知らない方でも安心ですね。

特におすすめの見どころは、お堂奥にある、創建当時の伽藍や鎌倉・江戸時代に再興されたお堂の模型です。

写真を見ていただけると分かると思いますが、創建当時は現在よりさらに大きく、東西に高さ100mの七重塔が建っていました。

ビル25階相当でしょうか。当時にしてはさぞかし立派な塔だったでしょうね!

鎌倉時代の再興の模型

模型があるとイメージが湧きやすくなります。当時の伽藍に立っている自分を想像して、想いを馳せるのも楽しいですね。

子どもたちに大人気の見どころ!穴くぐり

穴くぐりとは?

東大寺大仏殿を支える、直径120cmの柱に空いてた穴を潜り抜けること。
穴は縦約37cm、横約30cmで、大仏の鼻と同じくらいの大きさです。

無病息災や心願成就のご利益があります。

大仏殿の中で外国人や修学旅行生に一番人気があったのが、写真の穴くぐりです。ピークの時は行列ができ、小学生は必ずといってよいほどチャレンジしています。

ただし、体格の良い外国人男性や、スカートの人は止めた方が良いですね。

くぐる際に体を少しよじると、スカートの中が見えてしまいます(苦笑)。

どうしてもやりたい場合は、パンツスタイルで挑戦してくださいね。

大仏殿の外にひっそり佇むびんずる尊者

賓頭盧尊者像びんずるそんじゃぞう(通称・びんずる尊者)とは?

お釈迦様の弟子であり、十六羅漢の一人。
神通力を持っていましたが、その力を人々に見せびらかすほど奢っていたため、お釈迦様の怒りをかいます。
そのためお釈迦様から、俗世に残って、人々のためにその力を使いなさいと命じられたお方です。

大仏殿の向かって右側にひっそりと安置されているびんずる尊者も、忘れてはならない見どころのひとつです。

入口付近にいる赤い頭巾を被った像が、びんずる尊者です。

引用:浄土真宗本願寺派 専教寺宝樹庵(https://senkyoji.net/1926)

こちらがアップ写真になります。

いかがでしょうか?元々の表情が怖い上、ところどころ風雨によって変色しているので、少し悍ましい感じがするかもしれませんね。

しかし実際は、体の悪いところを撫でるとその部分が良くなる功徳がある、癒しの『撫で仏』です。

私も以前触ってみましたが、その時より病状は悪化していないので、ご利益があったかもしれないなと思っています。

岡寺のびんずる尊者

全国各地のお寺に安置されているびんずる尊者ですが、写真にある岡寺のものはさほど怖い感じがしません。寺ごとにそのお姿は違っているようです。

荘厳な見どころ!大仏殿

大仏が安置されている荘厳な佇まいの大仏殿も、押さえておきたい見どころのひとつです。

東大寺金堂(国宝)
再建年 宝永6年(1707)
再建者 公慶こうけい上人
大きさ 東西約57m 南北約50.5m  高さ約48m 世界最大級の木造建造物

大仏殿の重要な見どころ

観相窓

江戸時代の再興の際に取り付けられた窓です。

元旦やお盆など特別な行事の時のみに開けられ、ライトアップされた金色色に輝く大仏が拝めます。コロナ禍の際にも開いていたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

唐破風

屋根に施された、反り返ったアーチ状の部分を指します。

この唐破風も江戸時代に取り付けられたものです。唐破風があると、大仏殿の風格と威厳が増します。

六手先

柱に挿し込んだ肘木(挿肘木)を用いており、軒を支える部分が前へとせり出している建築様式です。この技法のおかげで、お堂がより絢爛豪華に見えますね。

仏像を引き立たせる大仏殿

お堂から放たれるどっしりとした雰囲気や風格が、仏像たちにより一層美しい存在感を与えているように思われます。

大仏は宇宙の真理を表していますが、お堂そのものも「無限」を体現したような空間です。身も心も清らかになるような気がします。

写真は本堂の中にある、天井裏に登るための階段です。このとても狭くて急な階段は、NHKで放送中のブラタモリでも紹介されていました。

登る方は、よほど足腰がしっかりしていないと無理だろうと感じるほどの傾きです。

歴史の深さを感じる南大門

東大寺南大門(国宝 鎌倉時代)
再建年
・1199年上棟 ・1203年竣工
高さ
・大円柱21m ・基壇上25.46m
再建者 重源上人
建築様式 大仏様だいぶつよう

南大門金剛力士(仁王)像(国宝 鎌倉時代)
造像年 建仁3年(1203)
大きさ 約8.4m
仏師 運慶快慶

東大寺に来て押さえておきたい見どころといえば、南大門でしょう。直接大仏殿とは関係がありませんが、正面から大仏殿に行くなら必ず通る門です。

年季が入っていて趣があり、非常に荘厳な雰囲気が漂っています。

門の内部は天井がむき出しになっていますが、それがそのまま風格を感じさせる装飾にもなっているから驚きです。

鹿と共に写真に収めている人も多く、それほど絵になる場所だと感じました。

金剛力士像 吽形像
金剛力士像 阿形像

さらに、天才仏師・運慶と快慶によってわずか69日で造られた金剛力士像にも注目してください。

非常に激しい忿怒相であり、「金剛杵」という武器を持っているのが特徴です。

まるでこの場所に、本当に生きて仁王立ちしているかのような躍動感を感じます。怖くて恐ろしい表情でありながらも、神々しい雰囲気を漂わせている不思議な像です。

その他の見どころ!圧巻の脇侍

虚空蔵菩薩・如意輪観音の両脇侍とも重要文化財。造立は江戸時代で、約7mの大きさがあります。

大仏に引けを取らない圧巻の巨大仏像です。

廣目天と多聞天の大きさも約5mあり、これまた大迫力の仏像です。大仏殿の中は、何もかもスケールが違いますね!

華厳の教え!大仏殿の御朱印

授与所

東大寺大仏殿で授与されている御朱印は、現在1種類のみです。1枚300円で、御朱印帳に直書きしてもらえます。

上の写真は、華厳の教えに関するしおり。二月堂三月堂など、東大寺ではお堂ごとに御朱印に関する説明書きがいただけるのはうれしいですね。

こちらは大仏殿の中にあった記念スタンプで、2種類ありました。

誰でも気軽に押せますし、子どもたちにはスタンプの方が人気のようです。

まとめ

奈良県奈良市にある、東大寺大仏殿の見どころについて紹介しました。

大仏殿は、古都奈良の歴史や文化が詰まった特別な場所であり、この地のことを学ぶなら絶対に訪れてほしい名所です。

観光客や修学旅行生が訪れる定番の場所だけでは片づけられない、人々の心に響くような、不思議な魅力があります。

見どころをしっかりと抑えながら東大寺を散策して、奈良旅行があなたの心に残る素晴らしいものになりますように。

東大寺大仏殿
〒630-8211 奈良市雑司町406-1
TEL:0742-22-5511
FAX:0742-22-0808
ホームページhttps://www.todaiji.or.jp/information/daibutsuden/

拝観時間4月~10月 7:30~17:30
11~3月  8:00~17:00
拝観料大人 600円  小学生 300円
その他 各種割引あり

※拝観時間や料金は変更している可能性があります。正確な情報をご希望の場合は、お堂までお問い合わせください。



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