東本願寺の見どころ5選!親鸞聖人を知る旅に出かけよう

京都編
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京都に出かけたなら、訪れておきたい名所の一つがお寺ですよね。ただ、数が多すぎてどこに行けば良いか迷うことも多いのではないでしょうか。

そんな方に京都府京都市にある、東本願寺をご紹介します。

東本願寺は、京都に多い宗派・浄土真宗の大谷派大山であり、宗祖である親鸞聖人の御真影が安置されているお寺です。

京都駅から徒歩7分という立地も、非常に入りやすいではないでしょうか。

今回は、親鸞聖人の人物像やお寺の見どころについて紹介します。

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東本願寺と弾圧された宗祖・親鸞聖人

東西に分裂して誕生!東本願寺の由緒

創建年 1602年
創建者 教如上人
ご本尊 阿弥陀如来
歴史
1272年(文永9)、宗祖・親鸞聖人の死後、大谷(現在の京都市東山区)に小さな廟堂が建てられます。これが本願寺の起源です。

本願寺が西と東に分裂した背景には、1570年(元亀元年)から1580年(元亀8)までの「大坂本願寺合戦(石山合戦)」が関係しています。
石山合戦により意見が対立したのは、信長と仲直りしたい顕如とその三男・准如と、徹底抗戦したい顕如の長男・教如です。

結果として、顕如は豊臣秀吉から土地を譲り受け、西本願寺を建立。一方、教如は徳川家康に接近し、東本願寺を建立しました。
江戸時代に4度の火災に遭い、現在の建物は明治時代に再建されたものです。

時代に翻弄された親鸞聖人の生涯

親鸞聖人( 東本願寺パンフレットより)

誕生
親鸞聖人は、1173年(承安3)京の地にお生まれになりました。
9歳で出家し、その後比叡山で修行に打ち込みますが、いつまでたっても悟りを開けませんでした。その後、山を下り法然上人の元へ向かわれます。

法然上人の教え
29歳の時、『阿弥陀仏』と念仏を唱えれば、だれもが平等に救われるという教えの元、念仏者として歩みだしたのです。

弾圧
念仏の教えはさまざまな人々を救済した一方、興福寺や延暦寺など、ほかの宗派から強い反発を受けます。ついには朝廷から弾圧され、親鸞聖人は越後に流されてしまったのです。

親鸞聖人83歳の姿
( 東本願寺パンフレットより)

教化
5年間の月日を経て流罪は許されますが、その間に法然上人は死去。
その後、関東に向かい、約20年間念仏の教えを多くの人に語り継がれていきました。
60歳になって京都に戻り、関東にいる門弟とは手紙で交流を続けた上、たくさんの書物を執筆し続けたのです。

入滅
1262年(弘長2)、90歳の生涯を閉じます。



荘厳な東本願寺境内の見どころ

最大の見どころ!御影堂と親鸞聖人

御影堂(重要文化財 2019年指定)
再建 1895年(明治28)
大きさ 正面76m 側面58m 高さ38m

ご本尊・阿弥陀如来が安置されている阿弥陀堂よりも大きく、御影堂が本堂のような印象を受けます。

世界最大級の木造建築です。堂内の真ん中には親鸞聖人、左右には歴代門首や蓮如上人の御真影が安置されています。

親鸞聖人が安置されている場所の周りは金色で装飾されており、堂内も照明がないため、はっきりとお顔を拝見することはできません。

しかし、シルエットからだけでも神々しさを放っており、私は思わず魅入ってしまいました。

境内の中央にある御影堂は、東本願寺最大の見どころといって良いでしょう。

お浄土に来たかのような阿弥陀堂と阿弥陀如来

阿弥陀堂(重要文化財)
再建 1895年(明治28)
大きさ 正面52m 側面47m 高さ29m

阿弥陀如来が安置されている場所は、金色で装飾されています。これは、お浄土を表現しているからです。

予備知識のない私でも「これはお浄土を表現しているのかな」と思えるほど、この世のものとは思和えない、神々しい光を放っていました。

手を合わせて目を開けた瞬間に、より阿弥陀如来が美しく輝いて見えたのはとても不思議でした。

内部の静寂さと凛とした空気感に心が落ち着きます。おすすめの見どころといえるでしょう。

圧倒的な重厚感!御影堂門は外せない見どころ

御影堂門(重要文化財)
大きさ 正面21m 側面13m 高さ27m
建築技法 重層造り

木造建築の山門としては世界最大級の大きさがあります。近くで見るとあまりの存在感と重厚感に、圧倒されてしまう拝観者の方も多いかもしれませんね。

門には、通常非公開である釈迦如来・弥勒菩薩・阿難尊者の三尊像が安置されています。

門をくぐって真下あたり、御影堂を眺められるところがありますが、その場所がおすすめの絶景スポットです。御影堂の堂々とした姿を正面から眺められます。

門から眺める御影堂
門の内側より撮影

それにしても、とてつもなく神聖な雰囲気がある門です。まるで自分が大宇宙の中心にいるような感覚になり、プラスの良いエネルギーを放っていました。

余談ですが、東本願寺はあちらこちらでバリアフリー化が進んでいて感心しました。車いすの方でも安心してお参りができますね。

密やかな見どころ!ありがたいお言葉

高廊下

御影堂と参拝接待所の間にある高廊下には、心にグッとくるような語句がたくさん掛けられています。

阿弥陀堂と御影堂で心が現れた後に読むと、まっすぐストレートに突き刺さる言葉です。

実際に、立ち止まってじっくり読んでいる方もいらっしゃいました。お坊さんの法話には及ばないかもしれませんが、十二分に閲覧する価値はある見どころです。

同じように本願寺東側には、浄土真宗の「法語行灯」も設置されていますので、あわせてご覧ください。

御朱印の代わり?!記念スタンプ

ご存じの方も多いと思いますが、浄土真宗の寺院には、御朱印が存在しません。

ミニスタンプは、日付入りのものもあります

その代わりに、参拝記念のスタンプがあちこちに用意されていました。もし、御朱印をお集めの場合は、こちらを押されてはいかがでしょうか。

ちなみに、このほかにも東本願寺では、スタンプラリーなるものが存在しました。

お子さんが対象かなと思うのですが、今回、ブログのために恥ずかしながら挑戦しました(笑)

スタンプポイントを集めて指定の場所に行くと、東本願寺オリジナルグッズがプレゼントされるという企画です。

ちなみに、私は蓮ちゃんキーホルダーが当たりました。ほかにもいくつか種類があるようです。

人毛で作られた綱も?!そのほかの見どころ

手水屋形(重要文化財)
建築技法 入母屋造り 本瓦葺き
竣工 1895(明治28)年頃
口を大きく開けた、かっこいい銅製の竜がいました。お堂に負けないくらい威厳のある竜です。

毛綱
火事で燃えてしまったお堂を再建する際に使われた毛綱です。
東本願寺を大切に思っている女性の人毛と麻でできており、大きな木を運んだり、組み上げたりする際に使用されました。

お買い物広場
東本願寺の参拝接待所ギャラリー
視聴覚ホール
参拝接待所
参拝接待所の内部

まとめ

東本願寺は、親鸞聖人の教えが受け継がれているお寺です。その教えは、今日でも多くの人々を救い、生きる喜びを見出しています。

あなたもぜひ、東本願寺で心の平安を見つけてみてください。

京都の歴史と文化に触れたいとお望みなら、東本願寺は理想的なお寺の一つといえるのではないでしょうか。



主な行事

1月1日~7日修正会
春分・秋分の日の前後3日間を含む期間春季・秋季彼岸会
4月上旬春の法要
4月15日立教開宗記念法要
(親鸞聖人の教えに出会ったことに感謝し、念仏申す身となることを誓う仏事)
7月14日・15日盂蘭盆会
11月21日~28日報恩講
12月20日煤払すすはら


真宗大谷派 東本願寺
住所:〒600-8505 京都市下京区烏丸通七条上る
代表番号:075-371-9181(土・日・祝日・年末年始等の休日を除く)受付時間:9:00〜17:00
参拝に関するお問い合わせ:075-371-9210(年中無休)受付時間:9:00〜17:00
開門時間 3月~10月 5:50~17:30  11月~2月 6:20~16:30
拝観料:無料
公式ホームページ:https://www.higashihonganji.or.jp/

アクセス
JR京都駅 徒歩7分
地下鉄・五条駅 徒歩5分
市バス烏丸七条バス停下車 徒歩1分

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