【奈良法華寺の見どころ】寺で癒しと成長を求めませんか

奈良編
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仕事をこなしていく中で疲れが溜まってくると、余裕がなくなり思いやりの心が持てなくなってしまいますよね。

「疲れた心を癒し、労りの気持ちを持って仕事ができるよう自分自身も成長したい。」

そんな方に、奈良県奈良市にある法華寺の由緒や見どころについて紹介します。

創建者である光明皇后は慈善活動に熱心なお方で、人々の救済に力を注いできた社会福祉のパイオニア的存在です。

奉仕の精神を大切にしてきたその姿勢から、敬意や感謝の気持ちが学べるかもしれません。

尼寺独特の柔らかい雰囲気に癒されて、心の平安を見つけてくださいね。



社会福祉の源流!法華寺の略記

寺格の高いお寺である法華寺の由緒

創建者
光明皇后
ご本尊
十一面観音
由緒
正式名称は、法華滅罪之寺

今から1300年ほど前に聖武天皇の后・光明皇后の発願によって創建されました。
父・藤原不比等の死後、邸宅を皇后宮とし、のちに宮寺と改められたのが法華寺です。
総国分尼寺として、女性が仏に成ることを根本道場としての役割を担っていました。

平安遷都後、一度は衰退。
その後、東大寺の重源や西大寺叡尊、慶長6年には豊臣秀頼の母・淀殿らが復興に力を入れます。現在もなお品格ある佇まいを保っている、門跡寺院です。

社会福祉の第一人者である光明皇后

本堂

仏教に帰依していた光明皇后は、社会福祉の理念を持って多くの貧困者や病人に施しを与えていました。

光明皇后の主な仏教施策や慈善活動

・貧しい人に薬草を与えて治療する施薬院せやくいんを創設
・貧しい人や身寄りのない子どもを救済するために、悲田院ひでんいんを設置
・興福寺五重塔建立の発願
・女人成仏を根本道場とした法華寺を創建
・病人救済のため、法華寺に浴室からふろを設置

このように、光明皇后は奈良時代にはすでにさまざまな慈善活動をしていた、社会福祉のパイオニア的存在です。

光明皇后の慈善精神が宿る法華寺境内は、尼寺らしく、柔らかく優しい雰囲気に包まれています。

思いやりや共感の心を深め、自己成長をもたらすには最適な場所かもしれません。

さらに、美しい草花や庭園、静寂に包まれた本堂は心に平安を与え、ストレスからあなたを解放してくれるでしょう。




癒しと安らぎに満ちた境内の見どころ

神々しいご本尊・十一面観音

写真:法華寺絵葉書より

インドの仏師・問答師が、蓮池を渡る光明皇后のお姿をなぞらえて刻んだものと伝えられています。

私は限定公開の際に拝観しましたが、あまりの神々しさに心が震え、涙が出てしまうほどでした。光明皇后がいかに慈悲深く、慈愛に満ちた方だったかが伝わってきます。

時間が経つのを忘れてしまうほど魅力的で、人の心を癒してくれる十一面観音をぜひ拝観してみてください。

ちなみに、普段拝観できるご分身の像も、滑らかで女性らしい曲線が印象に残る非常に優美な仏像です。

ご本尊は、毎年春と秋限定で開帳されています。
詳しくはホームページでご確認ください。

総国分尼寺 法華寺 https://hokkejimonzeki.or.jp/

福祉施設の原点!浴室

光明皇后の慈悲の精神が伝わる浴室からふろは、絶対に外せない見どころです。

光明皇后が難病者たちに入浴する場を提供した建物といわれています。まさに、日本における福祉施設の始まりともいえる場所です。

内部は薬草を用いた蒸し風呂になっており、いわゆるサウナのような構造になっています。

外から見た印象ですが、決して現代のように立派な建物ではありません。

貧しい時代にこのような施設を創設した光明皇后の慈悲深さに、改めて感銘を受けますね。

光月亭は昔懐かしい茅葺き屋根の家

華楽園の奥に、懐かしい茅葺き屋根の家・光月亭があります。昭和46年に奈良県添上郡月ヶ瀬村より移築されたものです。建築手法から十八世紀ごろの建物だと推定されます。

茅葺き屋根の家といえば、昔話で聞いたことがある人もいるかもしれませんが、実際に目にした方は少ないのではないでしょうか。

私は、木と土の香りが漂う建物の中に足を踏み入れた瞬間、緊張感が一気にほぐれて穏やかな気持ちになりました。

建物内には無料のドリンクサーバーが置かれてあり、縁側でお茶を飲みながら、穏やかなひとときを過ごせます。心身共にリラックスできるおすすめの場所です。

草花に癒される!華楽園

梅や椿など750種類以上もの四季折々の草花が咲き誇る、法華寺東側にある庭園です。園内には散策路が整備されており、休憩用のベンチもいくつか設置されています。

私が行ったのは真夏の暑い時期だったせいか、残念ながらあまり花は咲いていませんでした。

別の季節に行った時は、時間の経過を忘れてしまうほど美しい草花に癒された覚えがあります。

拝観者の皆さんが、美しい花々に囲まれながら優雅なひとときを楽しまれていたのが印象的でした。

優しく柔らかい雰囲気に包まれた境内の写真

まとめ

法華寺は人々に癒しを与え、同時に心を成長させてくれる場所です。

お寺の穏やかで優しい雰囲気に触れ、まずは自分自身を癒してあげてください。自分を大切にすることが、人間関係において最も重要ではないでしょうか。

光明皇后が持つ思いやりや労りの気持ち、そして相手を理解しようとする姿勢は、今後の仕事に生かせるかもしれません。

法華寺で心の癒しと成長を求めてみませんか。

総国分尼寺 法華寺
〒630-8001 奈良市法華寺町882
TEL:0742-33-2261
拝観時間:9:00~16:30
駐車場:あり
ホームページ:https://hokkejimonzeki.or.jp/