喜光寺の御朱印と菅原道真公誕生の地にあるお寺の魅力を紹介します

奈良編
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今回は少し変わった御朱印がいただける、奈良県奈良市にある、法相宗別格本山・喜光寺を紹介します。

喜光寺は、菅原の里・菅原道真公誕生の地にあり、学業成就や合格祈願としても大変有名お寺です。

ご本尊・阿弥陀如来さまは、、優しく護ってくださるような慈悲深いお姿もしています。

不安や焦りを取り除き、穏やかで安らいだ気持ちにさせてくれるご本尊です。

ぜひお寺で、安らぎのひとときを過ごしてくださいね。

書き置きの御朱印の保管に。糊を使わずに整理できる、書き置き専用の御朱印帳があります↓

【御朱印帳 布表紙】書き置き ご朱印帳 (紺)

廃寺の危機を何度も乗り越えてきた喜光寺!ご由緒

喜光寺はかつての都、平城京(710)の右京三条三坊に位置します。

養老5年(721)、行基菩薩によって創建され、土地の名前から当時は「菅原寺」と呼ばれていたお寺です。

天平20年(748)、聖武天皇が参詣された際、ご本尊から不思議な光が放たれました。それを非常に喜ばれた聖武天皇から「喜光寺」の寺号を授けられたのです。

混乱した時代や明治期の廃仏毀釈の影響により、喜光寺は幾度となく廃寺寸前まで追い込まれています。
平成に入り、現住職・山田法胤の手によって、寺はようやく復興を遂げたのです。

喜光寺に行くと、最初に目に入るのが朱色の南大門です。

こちらも平成の復興で建築されたもので、本堂と比べるとかなり新しい建物であることがおわかりいただけるでしょう。どことなく、平常宮跡に復原された朱雀門にも似ていますね。

お寺の前には大きな幹線道路が通っているので、景観的には少し残念な気もします。ただ、門をくぐると一気に清らかな空気に包まれ、外界が気にならなくなるのも喜光寺の魅力です。

蓮の時期と重なって多くのがいながらも、静かに拝観されている人が多く、境内には穏やかな空気が流れていました。



思わず目を引く奇抜な喜光寺の御朱印

秘仏「宇賀神王」開帳 期間限定特別朱印 「疫病退散銀印」

こちらは、真っ赤な和紙に銀色の印が施された、期間限定の御朱印です。赤に銀色の組み合わせは大変奇抜で、それだけで目を引きますよね。

さらに、真ん中に描かれているのは体が蛇で顔が人間、「人頭蛇身」と呼ばれる見た目のインパクトも強い宇賀神王です。

宇賀神王は、喜光寺の秘仏に指定されている神聖な神様で、毎年期間限定で公開されています。

蛇は神話や伝説の中で神秘的な生き物として描かれており、「再生」「復興」を意味する崇高な存在です。

台紙の赤は魔除けを、銀色で描かれた蛇は白蛇を表しています。

このことから、御朱印にはコロナ終息と復興を願う思いが込められているのです。

宇賀神王を初めて見る方は、その御姿に驚きや不思議さを感じられるかもしれません。元々福徳の神様である宇賀神王ですが、コロナ終息に結び付けるとはなんともユニークな発想ですね。

奇抜でありながらも、前向きな意味が込められた御朱印、ぜひ拝観の結縁としていかがでしょうか。持っているだけで、少し自慢したくなるかもしれません。

秘仏「宇賀神王」 特別開扉の時期
・初詣の期間
・奈良・西ノ京ロータスロード開催期(年によって異なる。2023年は6月15日~8月16日)

こちらの御朱印は期間限定での授与となります。時期によって異なる、もしくは限定御朱印が終了している場合がありますので、ご注意ください。

通常の御朱印

通常の疫病退散御朱印です。かわいいアマビエの印章が押されています。

ご本尊、阿弥陀如来様の御朱印です。

こちらは、行基菩薩様の御朱印です。

私が持っていたのは木で作られた御朱印帳で、かなり書きにくかったと思いますが、美しい字ですよね。

御朱印担当の方は、一つ書くごとにドライヤーで丁寧に乾かしてくださいました。

誰もが知っているあの歌!いろは写経

お寺を訪れた方におすすめしたいのが、喜光寺オリジナルの写経「いろは写経」です。

いろはとは、あの有名な「いろはにほへとちりぬるを」から始まる歌を指します。誰もが知っているこの歌ですが、実は仏教の無常の思想が織り込まれていることをご存じでしたか。

いろはにほへとちりぬるを・・・諸行無常(美しく咲き誇っている花の色もやがて散ってしまう)
わかよたれそつねならむ・・・是生滅法(この世で何か常なるものはあるのだろうか)
うゐのおくやまけふこえて・・・生滅滅已(有為の奥山を今越えていく)
あさきゆめみしゑひもせず・・・寂滅為楽(悟りの世界に至れば、もはや現実世界に酔いしれることもない)

写真にあるように、全体的にひらがなが多く、やわらかい印象ですよね。

なじみある歌で、諸行無常の意味をご存じの方も多いと思います。肩の力を抜いて、気楽な気持ちで書写できますよ。

黄金に輝いた仏様達が見守ってくださる、大変煌びやかな道場です。写経中はお線香を焚いてくれるので、その香りにも癒されます。

喜光寺の写経は椅子に座ってできるので、痺れが気にならず、集中して書写ができるところも魅力です

頭をリフレッシュできます。勉強の息抜きとしていかがでしょうか。

いろは写経と共に喜光寺を再建した、住職・山田法胤による法話を一冊にまとめた本です↓大変人気の法話で、毎回大勢の人が訪れています。

行基の喜光寺1300年 (あをによし文庫) 単行本

写経代:2000円
お抹茶接待付き(現在コロナ対策の為、休止中)

穏やかな時間が流れる喜光寺境内の様子

お浄土に来たかのような本堂

重要文化財に指定。喜光寺は火災によって一度焼失しており、現在の本堂は天文13年(1544年)に再建されています。

決して広くはないお堂ですが、堂内には程よい自然光が差し込んでいて、まるでお浄土に来たかのような空間が広がっていました。

ご本尊 阿弥陀如来

平安時代に造像された、高さ2.33メートル、木彫寄木造りの阿弥陀如来さまです。重要文化財に指定されています。

慈悲深く、優しい表情に満ちた仏像です。

今抱えている不安や焦りをそっと受け止めてくれているような、安堵感に包まれます。個人的には、離れていても見守っていてくれている、母親のような存在です。

脇侍の勢至菩薩像と観音菩薩像です。

とても穏やかな笑みを浮かべていて、見ているこちらまでホッとしますよ。

見どころいっぱい!その他の境内の写真

薬師寺・唐招提寺・西大寺・喜光寺でロータスロードが開催されていた時期と重なり、境内にはたくさんの蓮の花が咲いていました。

皆さん、蓮の花にカメラを向けて、思い思いにシャッターを切っている様子が印象的でした。

蓮の絵が描かれた写真は、本坊で販売されていたすてきな絵葉書です。1枚100円。

まとめ

喜光寺の御朱印とお寺の魅力についてご紹介しました。

喜光寺は御朱印集めの場として楽しめるほか、心の迷いや不安を取り除いてくれるお寺です。

阿弥陀如来さまがいつでもそばにいて、見守ってくださっていると思えたら心強いですよね。

お寺の力を借りて、安らぎに満ちた日々を過ごしてくださいね。

法相宗別格本山 清涼山 喜光寺

住所:〒631-0842 奈良市菅原町508 
Tel:0742-45-4630
Fax:0742-81-7114
ホームページ:https://kikouji.com/